世界的に有名な英語検定試験

Cambridge English Qualifications(ケンブリッジ英語検定試験)とは?

ケンブリッジ英語検定試験は、世界で最も知名度の高い英語資格を得るための試験です。ケンブリッジ試験を統括しているケンブリッジ大学のあるイギリスだけでなく、ヨーロッパ諸国では英語試験の中でも1番の信用度と認知度を誇っています。

ケンブリッジ英語検定試験は、一度認定を受けると有効期限が無く、一生涯その資格を保有することができることも人気の理由の1つとなっています。また、試験のレベルはA2 Key (KET)~C2 Proficiency (CPE)まで5段階あり、自分に合った英語レベルの試験を受験することができるのもケンブリッジ英語試験の大きな特徴です。

※ただし専門学校や大学・大学院入学のためにケンブリッジ英検資格を利用する場合は、志望する教育機関により有効期限が設けられていることもあります。

このケンブリッジ英語検定試験(ケンブリッジ英検とも呼ばれます)に合格するための準備コースがオーストラリアの語学学校で広く開講されています。



なぜ? ケンブリッジ英検準備コースがオススメなのか?

ケンブリッジコースを受講するメリットは大きく 4つ あります。

①英語力証明の資格を取得できる
コース最後のケンブリッジ試験に合格すれば、留学の成果を目に見える形で証明できますし、履歴書に書ける世界に認められている英語力証明資格を得ることができます。

②英語力を効果的・効率的に伸ばすことができる
英語力の向上を目指す 日本人にとって、このメリットが最も大きいかもしれません。宿題や課題は一般英語コースよりはるかに多く、勉強量も膨大になりますが、その分、内容の濃い授業を日々こなすことで、効果的・効率的に英語力を伸ばすことができます。

③意識の高い学生と一緒に授業を受けることができる
ケンブリッジコースは本気で「英語を伸ばしたい学生が受講する」傾向にあるため、目的意識をしっかりと持つ真面目なクラスメートと一緒に切磋琢磨して学ぶことができます。

④ケンブリッジコースは経験豊かな先生が担当する傾向にある
この点も特筆すべき点です。語学学校のどの先生でもケンブリッジコースを教えられるわけではありません。ケンブリッジ検定は最終的にテストは合否となるので、ケンブリッジ試験の対策、知識のある経験豊かな先生が、ケンブリッジ検定対策コースを受け持つ傾向にあります。先生の中でも、ケンブリッジ検定対策コースを専任するのは、それだけ教え方が上手、と言われる所以です。

ケンブリッジ検定対策コース選びに大切なこと


ケンブリッジ検定コースを選択する上で、大切なことがあります。

(1)ケンブリッジコースを定期的にきちんと開講している学校を選ぶこと
ケンブリッジコースを受講したい学生が少ない場合、コース開講をキャンセルする学校もあります。希望のレベルのコースを定期的にきちんと開講している、実績のある学校を選ぶ方がいいでしょう。受講生が最も多いFCEコースを開講しないことがある学校は特に要注意です。

(2) 「Closed Class」 と 「Open Class」
同じケンブリッジ検定対策コースでも学校により開講コースが「クローズドクラス」と「オープンクラス」の2つがあります。

ケンブリッジコースはコース期間が決まっており、入学日と修了日があります。
このコース開始日にあわせて入学し、終了日までクラスメートに変動がないクラスを 「Closed Class/クローズドクラス」 と言います。コース期間中、途中入学、途中卒業を認めていないクラスになります。

反面、ケンブリッジコースの期間中、いつ入学しても卒業してもいいというクラスを開講している学校もあり、このクラスのことを「Open Class/オープンクラス」といいます。

ケンブリッジ検定対策を最大限に活かす 「Closed Class」


「Closed Class」 は 基本的に、コース期間中の 途中入学、途中卒業 を認めていないクラスなので、コース開始時のクラスメートの英語力が平均的であり、且つコース最終のテスト合格に向けて、クラスメート全員が一丸となるクラスと言えます。

・クラスメートの入れ替わりがないので、クラスメートのモチベーション維持が保たれます。
・受け持ち先生は、学生の英語力向上の進捗を細かく理解しやすく、授業の進め方がより効果的・効率的になります。
・スピーキングテストはペアワーク! 10〜12週間、同じクラスメートとのスピーキング対策・練習にとても効果があります。

目指すレベルの試験に合格すること、あるいは最終試験を受けなくてもそのレベルの英語力に達することが目的のケンブリッジコースですから、途中で入学してきたり、卒業していく学生がいることは、他のクラスメートのモチベーションにも影響する場合があります。また、途中でクラスに入ってきて4週間だけ受講し、テストを受けずにコースを終了する学生さんとペアを組んでスピーキング練習で、最終的に合格を目指せるか ? は各学生の勉強とモチベーション次第ではありますが、やはり、Closed Class の方が利点が多いことはハッキリしています。

もちろん、ご希望の就学期間や、テスト受験の有無、などで、 「Closed Class」 を選択できない学生さんもいらっしゃると思います。そのような方には「Open Class」の受講がオススメです。ケンブリッジ検定コース受講のオススメの理由は、前述の通りなので、 必ず Closed Class を受けなくてはいけない、と言うことではなく Closed Class の方が「メリットが多い」と言うことです。

ケンブリッジ英語検定の5段階レベル

ケンブリッジ英語検定は、以下の5レベルに分かれています。
基礎レベルから最上級レベルまでありますので、自分の英語力に合った試験を受験することができますが、各学校で開講指定コースレベルが異なりますので、ご自身の目指す英語レベルをまずは知ることが最初のステップになります。
各レベルの名前は新しくなり、例えばFCEは現在B2 Firstとなりましたが、まだ浸透するまでに時間がかかりそうです




レベル 検定試験 このレベルでできる仕事内容
最上級 C2 Proficiency (CPE)ネイティブレベルで英語を使いこなせ、どんな仕事でもこなせる英語力。ネイティブレベルの英語能力があるかどうかを測定。
上級C1 Advanced
(CAE)
仕事で英語を駆使できる上級レベルの英語力。英語圏の多くの大学では、IELTSと並び、入学時に必要な英語力証明として認められている。
英語教師、通訳・翻訳家、オーストラリアの公認会計士、キャビンアテンダント、貿易事務など。
中上級 B2 First
(FCE)
最も受験者が多いレベルで、中上級レベルの英語能力を証明する試験として世界的に有名。多くのTAFEや専門学校では、入学時に必要な英語力証明として認められている。英文事務、児童英語教師、空港地上勤務など。
初中級B1 Preliminary (PET)簡単な日常会話に参加できる基礎レベルの英語力。このレベルでは英語を駆使して仕事をすることはできない。
初級A2 Key
(KET)
PET(初中級)の半分の語学力にあたるもので、日常生活で必要な最も基礎的な英語力レベル。

TOEICでどのぐらいのレベルなんですか


こちらはケンブリッジコースについてよく聞かれる質問ですが、読む・聞く・文法スキル中心のTOEICと、読む・聞く・書く・話す・文法をきっちりテストするケンブリッジ英検とは、試験の内容があまりにも違いすぎて比較できません。ネットで見つけられる「ケンブリッジFCEレベルはTOEIC○点」という記事の内容にも差がありすぎ、あまり参考にならないでしょう。ケンブリッジコースは「英語で一般的なコミュニケーションをとる」スキルをテストする試験なのです。
なお、IELTSで比較すると、C1 Advanced(CAE)レベル=IELTS6.0〜6.5、B2 First(FCE)レベル=IELTS5.5が目安となります。



ケンブリッジ試験内容


日本人受講者の多い3つのテストの試験内容をご案内いたしましょう。



C1 Advanced(CAE)レベル
Reading & Use of English 1時間30分
8パート/56問。高度な読解力が要求される。新聞・雑誌・本(フィクション・ノンフィクション)の読み取り。穴埋め(ボキャブラリー)や、言い換え問題、本文中の空欄に正しい文章を当てはめる問題など。時間的にスキャンしながら読み進めていかないと間に合わない。
Writing 1時間30分
2パート。220-260字のエッセイ、レポート、手紙など。
Listening 40分
4パート/30問。ラジオ放送、スピーチ、逸話、インタビュー、討論などの聞き取り。
Speaking 4パート。約15分
受験者2人と試験官2人で行われる。通訳のスキルや、交渉力など、様々なスピーキング力が問われる。
B2 First(FCE)レベル
Reading & Use of English 1時間15分
7パート/52問。新聞・雑誌・本(フィクション・ノンフィクション)の読み取り。穴埋め(ボキャブラリー)や、言い換え問題、本文中の空欄に正しい文章を当てはめる問題など。
Writing 1時間20分
2パート。140-190字のエッセイ、記事、レポート、手紙など。
Listening 40分
4パート/30問。電話のメッセージ、ラジオ放送、ニュース、講義、討論などの聞き取り。
Speaking 約14分
4パート。他の受験者1人と、2人の試験官と対面して行われる。簡単な自己紹介から、写真描写などが行われる。
B1 Preliminary(PET)レベル
Reading & Writing 1時間30分
Reading: 5パート/35問。サイン・メッセージ・ポストカード・メールなどの短文・長文の読み取り。穴埋めや正誤問題など。Writing: 3パート/7問。穴埋め問題・35-45字のポストカードやメール・100文字程度の手紙やストーリーを書く。
Listening 36分
4パート/25問。日常生活のアナウンスやモノローグ、討論などの聞き取り。
Speaking 10-12分
4パート。他の受験者1〜2人と、2人の試験官と対面して行われる。簡単な自己紹介から、写真描写などが行われる。

ケンブリッジ検定試験の合否結果

ケンブリッジ英語検定の結果は、TOEICのような点数制ではなく、合否での結果となります。 この点が他の英語検定と決定的に違う点、難しいと言われる点です。
テスト結果の評価は4段階あり、上から3段階は合格です。



ケンブリッジコースに入るには

一般英語コースとは違い、目指す検定レベル試験により、その開講クラスへ入るために入学テストのあるケンブリッジ対策コースでは、そのコース入学テストに合格者のみが受講を許可されます。日本で入学テストを受験できる学校もあります。

もし、留学経験や英語力に自信のない学生は、ケンブリッジコース受講前に一般英語コースを受講することをおすすめします。

「スピーキングやリスニングが弱くてもクラスに入ったらなんとかなるだろう」

と思われるかもしれませんが、ケンブリッジコースに限ってはなんとかなりませんので、入学テストの結果、事前に一般英語コースを受講することが入学条件となることもあります。

ケンブリッジコース入学には、自分の英語力を冷静に判断し、無理なく計画を立てることが必要です。
また、1月(12月末)入学のケンブリッジコース期間は、3月・9月入学のコースより短いため、英語力に自信の無い方は避けた方がいいでしょう。



目指すならどのレベル?

就職の際などに、最低限「仕事で使う英語力を身につけている」と判断されるのは、B2 First レベルです。

もし、英語力初中級レベルで留学をスタートした場合に最終目標とするレベルは、B2 Firstレベル以上に設定すると良いでしょう。

このB2 Firstレベルに合格する英語力を身につけるとなると、一般英語コースだけでは、難しくなります。試験の”流れ”や”テクニック”を身につけるためにも、ケンブリッジ英語検定試験対策コースでしっかり勉強する必要があります。多くの方は、B1 Preliminary→B2 Firstとコースレベルをアップさせていきますが、両試験対策コースとも、文法を使った英語力を身につけるためのカリキュラムが組まれています。

ただ、B1 Preliminaryの場合、文法自体の意味を理解することを重視し、B2 Firstは文法を使用した表現力(構成力)を身につけることを、主目的としています。その為、B2 Firstレベルに合格するためには、まずB1 Preliminaryでしっかりとした英語力を身につけることが、重要なポイントとなります。

本気で合格を目指すならこの学校!

こちらで紹介されている学校はケンブリッジ検定対策コースではメリットの多い Closed Class のケンブリッジコース開講を約束しています。(合格率は2019年7月22日時点の情報です)



Milner International College of English(パース)
20年以上も前からケンブリッジコースでは定評のある学校。B1 Preliminary〜C1 Advancedレベルまで毎回開講されており、午前は文法・ライティング・リーディング中心、午後はスピーキング中心の授業をそれぞれ違う先生が受け持つことにより、二人の先生のアプローチから学べるメリットがあります。

●合格率
2019年1月入学
B1 Preliminary – 85%
B2 First – 85%
C1 Advanced – 75%

2019年3月入学
B1 Preliminary – 100%
現時点でその他の結果はまだ発表されていません

Navitas English Perth(パース)
初めての留学でも安心感のある、アクティビティやサポートが充実している学校です。ケンブリッジコースはB2 FirstコースとC1 Advancedコースのみですが、厳しく指導してくれることでも有名。近くに州立図書館もあり、勉強に集中できる環境です。

●合格率
2019年1月入学
B2 First – 79%
C1 Advanced – 83%

2019年3月入学
B2 First – 85%
C1 Advanced – 現時点でまだ発表されていません。


Lexis English Perth(パース)
B1 最上級レベルのC2 Proficiencyまで開講している数少ない語学学校で、ケンブリッジ試験会場にも指定されています。勉強系アクティビティも充実。特に、先生に自由に質問できるGILのクラスは、ケンブリッジ試験前は超人気、満員です。

●合格率
2019年3月入学
B1 Preliminary – 100%
B2 First – 78%
C1 Advanced – 現時点でまだ発表されていません。
C2 Proficiency – 100%

Impact English College(ブリスベン)
徹底した母国語禁止の環境と試験の受験が必須であるため、真面目な学生が多いことで有名。希望者にはコースカウンセリングを行い、ケンブリッジ対策コースを受講するまでにベストなコンディションで臨めるようスタディプランを組むことも可能。

●合格率
2019年1月入学 – 81%、3月入学 – 86%


上記の語学学校は、過去の学生からのフィードバックが良い学校です。そして各検定試験の合格率も発表していますので、ケンブリッジ検定対策を目指す上でオススメできる語学学校です。ご検討中の方は、ぜひご参考ください。

上記以外の各都市でのオススメの学校は下記からもご参考頂けますが、ケンブリッジ検定に興味を持たれ、そして検定テスト合格を留学の第1目的にされる学生さんは、ぜひ上記の Closed Class のケンブリッジコース開講を約束している学校から、まずは検討してみてください。

各都市のケンブリッジ検定対策コースを開講している学校

ケンブリッジ検定を目指す上で、留学プランの作成は重要です。お悩みの方はぜひお問合せください。