どうすれば英語力は伸びるのか?

英語力が伸びる留学期間とは


語学学校にどれぐらい通えばいいのか?は、あなたの現在の英語力と、目標とするレベルから、ある程度の目安をつけることができます。

一口に「英語力をあげたい」といっても、人によってそのイメージは少しづつ異なりますので、まずは、より具体的な達成目標を考えることから始めましょう。

例えば下記のような感じです。
「ホームステイ先の人と英語で会話ができるようになりたい」
「SNSやオンラインで英語圏の人とスムーズにやりとりしたい」
「IELTS検定試験で6.5ポイントをとりたい」
「ケンブリッジ検定試験でCAEもしくは、FCEを取得したい」
「英語環境で働けるレベルになりたい」
いかがでしょうか。

また、英語力は語学学校に短期間通ったところで、劇的に飛躍するものではありません。特に日本人の場合、帰国後は再び日本語環境で生活していく方が大半ですから、ある意味仕方のないことかもしれません。

オーストラリアの語学学校の多くは、「初級」「初中級」といった英語クラスのレベルを一つ上げるのにかかる期間のめやすを、約10週間(2ヶ月半)としており、進学希望者向けのアカデミック英語コースも、1つのまとまり(Term/学期)を10週で区切っている場合がほとんどです。

これらの理由から、「短期留学」で結果を出すには、最低10週間以上の就学は必要であると考え、オーストラリア留学センターでは、10週間以上留学される方を対象に、留学のお手伝いを行っております。

英語力を伸ばすために必要なこと




「留学する=英語が話せるようになる」とつい考えがちですが、留学先で努力をしなければ、英語力は向上しません。実際に、オーストラリアに長く滞在していたのに、英語レベルが思うように上がらなかった、というケースもあります。「語学学校に通うのだから、自然に英語が身につくだろう」とお考えの方には、決してそのようなことはないことを事前にお知らせしています。

では、英語力を伸ばすのに必要なことは何でしょうか?

それは「留学すれば、英語が話せるようになる」ではなく「留学中しっかり勉強すれば、英語が話せるようになる」という事実を認識することです。

目標達成に向けて試行錯誤を繰り返せば、その分成果はついてきます。留学生の中でも、やるべき時に集中力を維持できる学生は、しっかりと英語力を身につけることができています。ですから、オーストラリアでいかに集中力を保ち、真剣に勉強を続けられるかがポイントともいえますね。

多くの留学生が目指すUpper-intermediateレベル




一般的な語学学校のクラス分けとそのレベルを紹介します

英語レベル どんなレベル?
上級(Advanced) ★★★★★進学に必要な高い英語力が身についている。適切な語句を使い分け、専門的な内容も英語で伝えられる。読み、書き、聞き取り、会話など全ての分野でスムーズに話すことができるレベル
中上級(Upper-intermediate) ★★★★日常会話で英語でのコミュニケーションに困らないレベルで、英語でのSNSやオンラインでのやりとりの幅が広がっていき、英語が話せるという実感がわきはじめるレベル
中級(Intermediate) ★★★ホストファミリーや友達と、文法を交えた会話ができる。英語での授業もほぼ理解できるようになり、職種によっては現地で仕事がやっと見つかるレベル
初中級(Pre-intermediate) ★★旅行中などで、カタコトながら意思疎通ができるレベル。ただし相手の話(内容やスピード含む)は完全に理解できず、会話のキャッチボールは難しい。わからない単語も多く、現地で仕事を見つけるのは難しい
初級(Elementary) ★話している内容は何となく理解できるが、自分が言いたいことを正確に表現したり話すことができない
初初級(Beginner) ☆簡単な挨拶ができる程度で、全くと言って良いほど英語が分からない。相手が何を言っているかも聞き取れない

初級(Elementary)★~中級(Intermediate)★★★レベルは英語の世界でいうと基礎レベル。人間で言えば、ハイハイからやっと立つことができたレベルです。そのため、一般英語コース以外のコースを受講しようと思ってもなかなか種類がありません。

が、中上級(Upper-intermediate)★★★★レベル以上になると、世界がぐっと広がります!英語力を生かして、ビジネス英語コース、TESOLコース、ケンブリッジ英検準備コース、アカデミック英語コースなど、英語学校で開催されている別のコースを受講できたり、自分に興味のある英語の分野を勉強できるようになるので、英語の勉強がさらに楽しくなってきます。
さらに、「英語で専門知識を学ぶ」ビジネスカレッジ(専門学校)に入学する人もいます。学校にもよりますが、学生の殆どがオーストラリア人という環境で勉強することもできます。

Upper-Intermediateレベルを修了する頃には、英語環境のアルバイトも探しやすくなります。オーストラリアの学生ビザでは、週20時間のアルバイトが可能ですので、オーストラリア人経営のカフェやレストラン、ファーストフードのお店でアルバイトを始める人もいます。

ワーキングホリデーの人も、学生ビザの人も、まずはUpper-Intermediateレベルを目指して勉強してみては?


英語力がつくスピードはどれぐらい?




英語力の伸びるスピードは人それぞれですが、もし現段階で初級レベルの場合、以下のようなペースを参考にしてください。

0~5ヶ月目(英語の勉強法を覚える)

はじめの1ヶ月は英語の授業に慣れるだけで時間が過ぎ、2ヶ月目も授業の内容を聞き取り、理解するだけで精一杯なことがほとんどです。
2ヶ月目を過ぎる頃、英語の勉強法に慣れてきて、3ヶ月目には、それまでに身につけた授業の内容が、生活でも使えるようになります。5ヶ月目まで集中して語学学校に通うと、初級レベルを脱出し、旅行中に困らないだけのレベルまで英語力を上げる事ができます。

5~8ヶ月目(基礎英語力を身につける)

5~8ヶ月目は、初中級レベルの英語力に変わる時期です。最初の5ヶ月で英語の勉強方法を覚えたわけですから、どのようにすれば自分の弱点が克服できるかという点が把握できています。会話力や、聞き取り力も最初の3ヶ月間より早く上達させることができ、この時点で「英語力が伸びてきた」と感じるようになります。

8~11ヶ月目(会話がすすむように)

8~11ヶ月目になると、基礎英語力からさらにワンランクアップした英語力を身につける段階に入っています。このころから自然に英語で会話することも多くなり、語学学校も中級以上のレベルに進むことができます。

11~13ヶ月目(会話力と進学を視野に入れた英語力)

専門学校や、大学、などに進める英語力を身につけることができます。日常会話も友達との会話で困らないレベルまであがり、英語の資料で専門的な分野の情報を参考にすることも多くなります。

14ヶ月以上(より高い英語力を身につけるために)

入学基準が高めの大学(学部)や大学院に進む場合は14ヶ月以上の留学が必要になる方が殆どです。特に通訳、翻訳分野の場合、英語力には全く問題ないレベルまで英語力を伸ばさなければなりませんから、24ヶ月ほど留学したあとも継続して英語力を伸ばす必要があります。

オススメの留学期間はどれぐらい?




ビザの種類学生ビザワーキングホリデービザ
留学期間30週間以上10〜17週間

「せっかく学生ビザで就学するので、3レベルほどは英語力アップしたい」という場合、最低30週の就学を推奨しています。先述のように、多くの学校では10週を1タームとしてカリキュラムを組んでいます。その中で、英語力の伸びが早い方は8週程で次のレベルへ。遅い方ですと12-15週間でレベルアップします。もちろん、はじめは8週でクラスが上がったけど、次のレベルでは12週間ほどかかった。というケースもあります。

人生の中で、海外に半年以上滞在できるというチャンスは、そう多くありません。せっかく留学のために時間を取るのであれば、現在中級レベルの方で30週、初級~初中級レベルの方は48週を目安として、語学留学のプランを立てることをおすすめします。

なお、ワーキングホリデービザの場合、最長17週間しか学校に通うことができません。それでも17週集中して通うことで、努力次第では2レベルアップできる可能性もありますし、その後、学生ビザに切り替えて、就学される方もいます。

弊社では、語学学校(英語コース)のみのお申し込みは最低10週間からですが、稀に「やる気があれば4週間で英語伸びますよね?」とか「友達作りのために3週間だけ学校に通えますか?」というご質問を頂きます。

言語を習得するということは、そんなに甘くありません。

英語力を伸ばすことを「やる気」で片付けるのは危険です。言い換えれば「やる気があれば、10週間でネイティブスピーカーになれますよね」と言っているのと同じです。たしかに100万人に1人とかの割合でそのような方もいるかもしれませんが、そういう稀なケースを自分に当てはめるのは、貴重な海外での時間を無駄にしてしまうリスクが高いため、オススメしておりません。

そもそも英語で意思疎通ができなければ、友達作りの難易度も上がります。語学学校に通う多くの学生は、英語力を身につけるため真剣に語学学校に通っています。そこで、同じモチベーションや同じ目的を持つ人同士が、卒業後も友達として繋がっていきます。ですから、語学学校に長く通えば通うだけ、その時間を共有した友達同士のつながりも、特別なものになっていくでしょう。

ですから「語学学校は、同じ目的を持った仲間と英語力をしっかり身につける場所」と捉え、語学学校選びはもちろん、英語力向上にフォーカスすることをお勧めします。

短期留学を長期留学&長期就労のステップにする場合




最後に、ワーホリビザを取得し、現地就職を考えている方へのアドバイスです。

渡航時の年齢と英語力にもよりますが、もし英語力初〜中級レベルの方が、現地就職(もしくは仕事をメインに滞在を考えている)を目的にワーキングホリデービザを申請される場合、最初からワーキングホリデービザを使って渡航されるのはお勧めしません。英語力が十分に身についていない段階では、働くチャンスも失ってしまうからです。

今、英語力が初級レベルなら、48週間。中〜中上級レベルの方は20〜24週間ほど、まずは学生ビザで語学学校に通い、”仕事で使える英語力”をしっかり身につけた後で、自由度の高いワーキングホリデービザを申請 → 現地でより条件の良い仕事を見つける。というプランがお勧めです。