オーストラリアの最大の都市シドニー

シドニーの公共交通機関

シドニーはオセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)でもっとも交通網が発達しており、公共交通機は電車、バス、フェリー、ライトレール、メトロなど市内郊外ともに整っています。そのため、シドニー市内から多少離れたところからでも、市内へのアクセスは比較的しやすく便利です。

ここでは、「公共交通機関に乗る前の準備」と「公共交通機関の種類」についてご案内をします。

公共交通機関に乗る前の準備と確認

●運賃の支払い方法

シドニーの公共交通機関に乗る前に、運賃を払う乗車のカードを準備しましょう。
支払いのできるカードは、市内で手に入れることができるICカード(Opal Card)やクレジットカード、デビットカードです。

クレジットカードやデビットカードも乗車時の使い方はすべて同じで、Opal Card利用時のメリットが適用されます。

【注意】日本のクレジットカードは、為替レートの違いや海外利用手数料などがかかるため、支払時にはオーストラリアのカードを利用するよりも高い料金がチャージされることがあります。利用後は明細をチェックしておくと安心です。

Opal Card(オパールカード)について



日本の「Suica」や「ICOCA」などでおなじみの、公共交通機関で利用できるチャージ式ICカードのシドニー版が Opal Card(オパールカード)です。
このカード1枚でバス、電車、フェリー、ライトレール、メトロの乗車に利用することでき、利用可能エリアはシドニーシティエリアの他、ブルーマウンテンズやニューキャッスル、セントラル・コースト、ハンター、イラワラまでと広範囲にわたっています。

オパールカードの種類

大人用(黒)、子供/青年(緑)、シニア(黄色)、学割(グレー)の4種類があります。
留学生は残念ながら学割が効かないため、大人用の黒いカードを購入します。
一部特定の教育機関及びオーストラリア政府からの奨学金を得ている留学生は学生割引対象(一般留学生は対象外)となります。

オパールカードのメリット

●1週間の交通費の上限は50ドル!(月〜日)週50ドル以上はかかりません!
●1日の交通費の上限は18.70ドル!(月〜木)この上限を超えたらその日の交通費は無料に。
●金〜日曜日、祝日は1日の交通費上限が9.35ドル。この上限を超えたらその日の交通費は無料に。
●60分以内に異なる交通機関に乗り換えした場合(メトロ/電車、バス、フェリー)、乗り換え毎に2ドルのディスカウント*
●60分以内に同じ交通機関(バスからバスなど)に乗り換えた場合は、1度の乗車とみなされます。(マンリーフェリーを含む場合は130分以内)
●メトロ/電車、バス、ライトレールは、オフピーク割引(30%OFF)があり。(オフピークは下記の時間帯以外)

〜ピークタイム〜
Sydney Trans network:平日午前6時30分〜10時、午後3時〜7時(シドニーエリア)
NSW Translink network: 平日午前7時〜10時、午後3時〜7時 (ニューキャッスル、セントラル・コースト、ハンター、イラワラ方面)

*オフピークと比べ乗車料が安くなる方が適用(サーキュラーキー以外の場所でのライトレール⇔フェリー乗り換えは対象外)

●Opal Card(オーパールカード)を登録しましょう


出典:Transport for NSW

【注意】クレジットカードやデビットカードは登録ができません。

オパールカードを入手したら、公式サイト(https://www.opal.com.au/)で、カードの登録をしましょう。
カードを登録しておくと、利用した履歴の確認や、カードの残高をはじめ、自分のオーストラリアの銀行口座から交通費を自動でチャージできるよう設定ができ便利です。

●タップオンとタップオフ

オパールカードは乗車時と降車時にカードリーダーにカードをタッチします。(2秒ほど)
乗車時はTap on、降車時はTap Offと言い、うっかりTap Offを忘れてしまうとそのルートの最高金額が加算されてしまうので、気をつけましょう。

公共交通機関の種類について


シドニーバス -Sydney Buses-



シドニーでは一般的なバス(水色/青)以外に、2両繋がった長いバス(赤)や2階建てバスもあります。
市内・郊外と網の目のように通っているので慣れてしまえばとても便利。バスを制する者はシドニーを制すです。

バスの正面に3桁の数字(もしくはアルファベットと数字)と目的地が書かれています。バスが来たら手を上げて合図をしましょう。そのまま待っていても、バスは止まってくれませんのでご注意を。

バスを止めて乗車し、前から乗りカードリーダーにオーパルカードをタップオンします。日本のバスのように親切なアナウンスは流れないので、車窓から確認して自分がおりるバス停が近づいてきたら、Stopボタンを押して下車します。下車の際にオパールカードのタップオフを忘れずに。

自分の目的地が分からない時には、運転手さんに目的地が近づいて来たら教えてもらえるよう、事前に頼んでおきましょう。(携帯を見せても見てはもらえないので、ストリートとサバーブ名は紙にメモしておくのが安心です。)

電車-Sydney Cityrail-



日本と同じようなシステムで、構内アナウンスや車内アナウンスも流れるので比較的利用しやすい乗り物です。 駅やプラットフォームには案内モニター(駅によっては案内板)が設置されているので、出発時刻やプラットフォームを確認します。

各駅停車ではない電車や、一つのプラットフォームに複数の路線の電車が入ることもあるので、電車に乗り込む前に、目的の駅で止まる電車なのかを再度プラットフォームの案内モニターで確認しましょう。

日本ほど地下鉄が整備されているわけではありませんし、比較的時間通りに来ますが、5-10分の遅れ、サービスキャンセルはよくあります。また、夜間の車内は治安も考え、乗客の多い車両、駅構内のNight Safe Area から車両へ乗るようにしましょう。

フェリー -Sydney Ferries-



シドニー市内と湾内の各地を結ぶ交通機関として大事な役割を果たしています。毎朝優雅にフェリーで通勤・通学というのも魅力です。

シドニー 市内のフェリーターミナル、サーキュラ・キーには 2番〜6番の埠頭があり、2番〜5番の埠頭からはマンリー、モスマン、ローズベイなどの定期便、6番埠頭からは朝昼晩のシドニー湾クルーズが発着しています。フェリーターミナルはダーリングハーバーにもあり5番埠頭からパラマタリバー沿いに西方面までフェリーが運行しています。

マンリーフェリー以外はのりばにあるカードリーダーにタップオンして乗車、降車時にもタップオフするのを忘れないようにしましょう。マンリーフェリーは行き先がひとつなので、乗車時のみタップとなります。

出発時刻の5分前にはゲートが閉まってしまうこともありますので、早めにのりばに行くように注意してください。

ライトレイル -Sydney Light Rail-



電気で365日24時間走るエコロジーな公共交通機関のトラム(路面電車)、シドニーではライトレールと呼ばれます。

「セントラル駅からインナーウエストエリアのダルウィッチヒルを結ぶL1ライン」、「サーキュラーキーからセントラルを通りイースタンサバーブのランドウィックまでを結ぶL2ライン」、「サーキュラーキーからセントラルを通りイースタンサバーブのキングスフォードまでを結ぶL3ライン」の3本が現在運行中。

外食やアトラクションで人気のエリアを網羅、シティ内も通り、乗りやすいことから人気の公共交通機関です。通常3-7分ほどの間隔で運行しています。

Opal Cardのタップはホームにある柱やチャージマシンの近くにあるため、走って乗車をすると乗車後にタップができないため、乗車時はもちろん降車時もタップを忘れないよう注意!

メトロ -Sydney Metro-



現在、建設が進んでいる新しいメトロシステム。北西〜シドニーCBDを通り南西シドナムまでをつなぐM1ラインが2024年8月現在開通しており、このあと南西のバンクスタウン駅まで延長する予定。

その他、シドニーCBDからパラマタをつなぐウエストライン、西シドニーエアポート周辺の西シドニーエアポートラインが2032までにオープン予定です。

シドニーシティ内は地下鉄になっており、平日のピーク時間帯は4分ごと、平日のその他の時間は7-10分に定期的に電車が来るため、タイムテーブルなく駅に行きすぐに乗車することができ便利です。

下記もご参照ください。
シドニー市内も開通!無人運転の「シドニー・メトロ」

Trip Plannerを使ってみよう


出典:Transport for NSW

初めての場所へ行くのに、どのバス乗るか、乗り換えは?などを調べるのには、Transport for NSWのサイトのTrip Plannerを利用しましょう。

入力した出発または到着時間に合わせて、複数の交通機関、乗り換え情報など必要な情報が表示されるので、移動も安心です。


【参考】
バス ルートマップ 
メトロ/シドニーレイル ルートマップ
フェリー ルートマップ
ライトレール ルートマップ

※2024年8月31日現在の情報です。