2020年5月11日

海外留学生健康保険(OSHC)の6社徹底比較

オーストラリアに学生ビザで滞在する場合、OSHC(Overseas Student Health Cover-海外留学生健康保険)と呼ばれる保険に加入することが必要です。

多くの語学学校、専門学校や大学にて、各学校が提携する保険会社のOSHC加入手続きが行われますが、保険会社によって補償内容や会員サポートに若干の差がありますので、ご自分に合った保険会社を選んで、ご自身でご加入の手続きをしていただくことも可能です。

OSHCの保険適用範囲やよくある質問についてはこちらをご覧ください。


OSHCの補償内容

OSHCを取り扱っている保険会社は主に下記の6社になります。


・Medibank Private
・Australian Health Management Group (ahm)
・Allianz
・Bupa
・nib Health Funds
・CBHS International Health
 

各社OSHCの補償内容比較は以下のとおりです。

上記5つの保険会社が提供するOSHCにて、新型コロナウイルスの治療にかかる医療費も補償の対象となります。
ただし、自己隔離中または非入院時の宿泊費や移動費、食費は補償の対象になりません。




GP診療

留学中に怪我をした時や具合が悪くなってしまった際は、OSHCを利用してGeneral Practitioner(GP)と呼ばれる一般開業医を受診することが可能です。

上記CBHS以外の5社のOSHCプランにおいて、GP診療に対する補償内容に差はなく、MBSという国が定める医療費の基準額の全額がOSHCにて補償されます。ただし、MBSを超える分の診察費は自己負担となります。

CBHSは、年間の補償上限額はあるようですが、“協定のあるGPを利用した場合に限り、検査費用などを除く診察費用を全額補償する”としています。ただし、2020年7月現在のCBHSと協定のあるGPはオーストラリア全土で34ヶ所となっており、一部地域や都市部から遠く離れたエリアには協定GPがない場合がありますので、協定GPの利用にて可能な限り医療費を抑えたいという方は、保険加入前に渡航先の都市やエリアの協定GPの有無を確認しておくことをお勧めします。



オンライン診療

新型コロナウイルスへの感染の疑いがあり、外出が適切でないと判断される場合、OSHCを利用してオンライン診療が受けられることがあります。

その際、オンライン診察費として、CBHSは1回あたり35ドルを上限とし、掛かった費用を全額補償、MedibankとahmはMBSの85%を補償、その他保険会社はMBSの全額を補償、それを超える分の診察費は自己負担としています。

保険会社によって、オンライン診療を受けるに当たり、事前に保険会社への確認や医師の確認が必要な場合がありますので、詳細については各保険会社へお問い合わせ下さい。


入院補償

上記のOSHC6社全てにおいて、公立病院の入院費(大部屋宿泊施設費)が補償されます。
Medibankとahmのみ、全ての公立病院や私立病院の個室または大部屋宿泊費が補償対象となっており、他の4社に比べて入院費に対する補償が充実しています。

入院中の手術、集中治療費、検査費用、医師の診察費用は「入院中治療費」と呼ばれ、OSHCではMBSの全額が補償されます。MBSを超える分の入院中治療費は自己負担となります。

その他、入院中にかかる費用例として下記のものが挙げられます。下記費用の補償については各保険会社へお問い合わせ下さい。


・事故救急設備利用料
・リハビリ代
・分娩室利用料
・入院中サポート費用
・合併症関連治療費や計画外治療費 など
 
ダイレクトビリングの充実さとサポート体制

保険会社を選ぶ上で、補償内容と一緒に検討したいのがサポート体制です。

ダイレクトビリングとは、患者が加入している保険会社と提携している医療機関を受診した場合に、医療機関が直接保険会社へ医療費の請求を行うシステムのことを言います。
OSHCを扱う保険会社はそれぞれが、「ダイレクトビリングプロバイダー」と呼ばれるGPや病理検査機関、病院などの医療機関と協定を結んでいます。

ダイレクトビリングプロバイダーを利用することにより、患者さんにとって以下の利点があります。

・請求される額が、保険会社による補償対象外の費用やMBSの差額のみとなる。
・保険会社へ医療費請求をするための手続きが不要。
・医療機関と保険会社の協定により、医療費の自己負担額を抑えられることがある。


 

OSHCの6社の中で、ダイレクトビリングプロバイダー数が最も多いのはAllianzです。
Allianzによると、提携している医療機関数はオーストラリア全土で1,000以上、そのうち550以上のGPを含む医療機関とダレクトビリングの協定があります。

また、会員サポートとして、各社、会員専用モバイルアプリや24時間対応の電話サポートを提供しています。
他にもAllianzは、毎月数回メールマガジンを配信しており、OSHCの利用の仕方や最寄りの提携医療機関についてのアップデートなど、会員として知っておきたい情報はもちろん、学校でのグループアセスメントのコツや学校のホリデー期間を利用したアルバイトやボランティアの見つけ方など、留学生活に役立つ情報も得ることができ、特に初めての留学の方におすすめな保険会社です。


待機期間

待機期間とは、保険始期日から一定の期間中、特定の病気や症状に対して、保険会社から補償を受けることができない期間のことを言います。

MedibankとBupaは、既存の精神疾患に対する治療の待機期間はありません。

既存の症状に対する治療や、妊娠・出産に基づく産科治療の場合はいずれも12ヶ月の待機期間があります。
上記でいう“既存の症状”とは、オーストラリア到着前の6ヶ月間に既に症状が存在していた状態を指すので、例えその期間中に病気と診断を受けていなかったものでも、待機期間中は補償の対象にならないのでご注意下さい。



 

OSHCはあくまで医療費の一部を補償する保険

OSHCはオーストラリア滞在中の医療費を補償する保険です。
盗難や事故の賠償責任などは保険の対象にはなりませんし、OSHCが補償する費用はあくまで保険会社によって決められた医療費の一部ですから、安心して留学生活を送っていただくためにも、渡豪の際は日本の海外旅行保険に加入することをおすすめします。



※備考
本記事は2020年7月現在の各保険会社OSHCシングルプランに基づいて作成されており、各保険会社の補償内容や提携医療機関数、待機期間等については変更されることがございます。
各社OSHCの補償内容詳細やご加入お手続きについては、直接保険会社までお問い合わせいただきますようお願い致します。