2018年7月31日

オーストラリアのチャイルドケア事情&オススメ校[2018年度版]

現在、我が家は共働きということもあり、娘はチャイルドケアセンターを利用しています。その中で見えてきた現地の状況をユーザー目線で、お伝えしたいと思います

チャイルドケアセンター探しは大変


チャイルドケアセンターの内部写真を期待していた皆さんには申し訳ないのですが、オーストラリアでは子供の写真撮影について、非常に厳しい規則があります。このページは比較的”文章主体”ということでご了承ください。

ただ、写真が全く無いのも、申し訳ないので最近新しくなった、利用中のデイケアセンター内の一枚。すごくきれいで子供たちも大喜びです。


さて、オーストラリアにも沢山のチャイルドケアセンターがあります。多くは私営ですが、いくつかは大学や専門学校に併設するチャイルドケアセンターもあります。数で言えば、メルボルンのCBD内(中心地)で10、ブリスベンでも15ほどでしょうか。

日本の保育園との違いとしては、オーストラリアでは「保育士1人に対して子供4人まで見ることができまる」という規則があります。つまり、チャイルドケアセンターに4人の子供が入園する毎、先生は1名採用される計算です。

ただ、チャイルドケアセンターもビジネスですから、園児に合わせて先生を採用するわけではありません。すると、チャイルドケアセンターにも”入園定員数”というものが存在することになります。

入園枠は各チャイルドケアセンターにより「何歳なら受け入れが可能」「今は、週2〜3日なら可能」という場所はもちろん「週4日預けてくれるなら枠を確保する」というところまで、条件は様々です。実際、自分たちの希望に沿ったチャイルドケアセンター探しは大変で、メルボルンでは8件のチャイルドケアセンターに出願したものの、その中で希望の日程で入れたのは1件。ブリスベンも、同じく8件に願書をだしましたが、2件しか入園が認められませんでした。かなりの競争率です。。。

なぜこんなにチャイルドケアセンター探しが大変かといえば、まさに利用したい人が多いからなのですが、さらにつきつめると、オーストラリアの場合”子供がいても働きたい”と考える女性が多いことが、一番の理由だそうです。オーストラリアは”女性が強い国”と言われていますが、納得の答えです。

ちなみに、ブリスベンにはクイーンズランド工科大学(ガーデンポイント)にチャイルドケアセンターがありますが、ここもいいなと思い確認したところ、1年待ちでした。。。。激戦です。最近は、夫婦共働きの家庭も増え、チャイルドケアセンターを利用したい人が一気に増えました。またシティから離れれば、もっと簡単に見つかるのですが、特に主要都市&シティ近郊のチャイルドケアセンターは、人気のため”入園枠”が少ないのです。

預けてみないとわからない


我が家も出来る限りのことは調べ、まず一箇所目を決めました。希望者は下見はもちろん体験授業にも参加することができますが、ただ、こんなものわかりません。オーストラリアだからどうこうという話でもありませんが、見学してわかるとしたら、「スタッフの真剣度」や、「施設の充実度」くらいです。最終的には一つのチャイルドケアセンターに決めますが(曜日を分けて、2箇所ににする人もいますが)、こればかりは預けてみて、子供とスタッフの頑張り具合をみていきます。我が家も1つ目のチャイルドケアセンターに満足できる点が無く、2つ目のチャイルドケアセンターに変更しました。。。

正直言うと、預けてみてもわからない点は多々あります。チャイルドケアセンターも、様々な企画を考え、絵を張り出したり、写真撮影したりしていますが、「親の機嫌取りイベント」なのか「子供によい影響を与えているか」がわかりません。先日は、ロッカーにグシャグシャの絵が押し込まれていましたが、これは娘が大きくなった時に聞いてみたいと思います。

ただ、毎日絵が上手になり、新しいものを作り、特に驚くのは言葉を覚えるスピード。オーストラリアは移民の国ですから、両親が英語圏の方でない方も多くいます。それでも、子どもたちの共通言語は英語なわけで、お互いの意思疎通のために、恐ろしいスピードで毎日言葉を覚えていきます。

また、スタッフも園児も国籍は様々。子供に国際的感覚が身につくとか、そんな難しいことは考えませんが、国籍や国の情勢を考えること無く、みんなでワイワイ遊んでいる姿は、見てて楽しいものです。

チャイルドケアセンターの費用

親御さんとして気になるのは、チャイルドケアセンターの費用。たとえば、ブリスベンや、メルボルン、シドニーなどの市内中心部であれば、1日で110〜120ドルほどの費用がかかります。

はい、1日です。1週間ではありません。

ブリスベンであれば、1日120ドルのほか、115ドル、95ドルという場所がありました。メルボルンであれば、1日120ドルが平均で、高いところは135ドルというところも。シドニーも、120ドル、135ドル、115ドル、140ドル。またアデレードの、サウスオーストラリア大学内にあるチャイルドケアセンターは、1日90ドルでした。

もちろん、郊外に行けば、60〜80ドルほどのセンターももありますが、やはり市内中心部のチャイルドケアセンターは費用が高くなります。

つまり、週5日で預ける事になると、120X5日間=600ドルが必要になり、1ヶ月であれば2,500ドルほどが必要となります。冗談みたいな値段ですが本当に高いですよね。。。

このチャイルドケアセンターの費用については、国の問題としても取り上げていて、なんとか安くならないものかと話し合って入るのですが、今のところ変わりません。その為、お母さん同士の会話でも「私、パートタイムで働いていて子供を預けているけど、週2ならなんとかお給料が残るくらい。週3日預けてしまうと、働いている意味がなくなるわ。。。」という声もチラホラ聞きます。

このチャイルドケアセンターの費用は、親子留学でオーストラリアに訪れようとしている方にとっては、愕然とするお値段ですが、それでも、利用する人がたくさんいると考えると、これからチャイルドケアセンターで働く人にとっては嬉しいニュースと言えるかもしれません。

働く側の人たちのことを考えてみる

まず、オーストラリアでは「オーストラリアが認める資格保持者」でなければ、有給のお仕事を得ることは出来ません。ボランティアなどで無給のお仕事を探すことは可能ですが、有給は無理ということです。

そして、先述したように日本の資格は、一切認められませんから、オーストラリア国内の資格が必要となりますが、2015年現在、Certificate3 in Chirdren serviceを終了することが、必要条件と考えてください。

コースの入学基準と採用基準は違う。

チャイルドケアセンターに限ったことではありませんが、「専門コースに参加するための英語力」と「その職業につくための英語力」は別に考えるほうが良いです。そもそも、コースの参加基準となる英語力は「授業が理解できるレベルの英語力」です。ただ、就職するとなると、更に高い英語力が必要です。

上記のように、Certificate3の資格を取り”短期アルバイト”で短期間働くのであれば、アシスタントのような形で仕事を探すのは良いでしょう。

しかし、正スタッフとして働く場合は、その日に起きたことを親御さんに、正しく説明することになりますし(特に怪我とかした時)、スタッフ間の意思疎通もスムーズに出来る英語力が必要です。

また、政府の規定でCertificate3以上のコースでは、実習が義務付けられているため、チャイルドケアセンターには定期的に”研修生”がやってきます。その中で、研修生は「私は勉強中ですが、あなたの娘さんのケアをサポートしてもいいですか?」という意味で親御さんからの署名を受け取る必要があるのですが、この時点で「大丈夫かいな?」と思う言動の子だと、親御さんの協力は得られません。

また、親御さんのハートをがっちり掴み、研修中の働きぶりがみとめられ、現地就職につなげる方もいます。特に現地就職を視野に入れている方は、英語力には余力を持ち、コース参加することはもちろん、研修も就職活動の一つという心意気で参加するのが良いと思います。

チャイルドケアセンターの採用状況


ここも話を聞いてみると、チャイルドケアセンターにより採用状況は様々。ざっと話を聞く限り下記のようなものです。

  • うちは永住権を優先!ビザのサポートは原則しない。
  • 良いスタッフなら、ビジネスビザもサポートする
  • ビザがないのであれば、パートタイムかカジュアルでしか採用できない(シフトにあまりいれられない)。
  • 永住権保持者がほとんどだが、毎年1名ビジネスビザを採用している
  • Bachelor of Education (Early Childhood)保持者ならサポートする
  • Training & Research Visa (TRV)後にビザのサポートをしている。


ただ、どのチャイルドケアセンターも「働きぶりを見て考える」という点は一致しています。そして「現在の法律では、Certificate III in Early Childhood Educationを保持することで働くことができるが、”採用”するとなるとやはりDiploma保持者を優先する。また、今後はDiploma保持者でなければ、チャイルドケアセンターで働く事ができない方向で、法改正が動いているようなので、Diplomaは必須と考えてほしい。もちろん、Bachelor保持者はBEST」との話もしてもらいました。

現法律でも、必ず一名以上はDiploma保持者がいなければ、保育園の運営が出来無いという点に加え、リーダー的役割をしてくれるスタッフを探すチャイルドケアセンターは多いです。

たしかに、子供を預ける側としても「せめてDiplomaは取ってよ。。。」とは思いますし、CertificateとDiplomaでは、実際にもらえるお給料も違いますから、是非ともDiplomaは取得して欲しいと思います。

実際に働いている人達の就職までの道

オーストラリアで働くため(長期滞在)するためには、”ビザの問題”があります。ビザについての詳しい情報は、是非ビザコンサルタントにご相談頂ければと思いますが、一般的に、チャイルドケアセンターで長期就労を視野にいれる場合は、イバラの道です。次々とビザが湧いてくるわけではありませんから、一つ一つ確認しながら準備を進める必要があります。また、実際に就職された方をみますと、コース終了後のプランとしては、以下のプランが挙げられます。

  • Diplomaコース終了後、IELTS6以上を取得 → 卒業生ビザ(1.5年) → 様々な条件をクリア後、永住権申請を視野に。
  • Diplomaコース終了後、ビジネススポンサーをみつける→ TRVビザ(14ヶ月)→スポンサー先からビジネスビザのサポートをうける → ビジネスビザで(2-4年)→永住権申請を視野に。
  • Diplomaコース終了後、ビジネススポンサーをみつける→ IELTS5以上+職歴査定をうける → ビジネスビザで(2-4年) → 永住権申請を視野に。
  • Diplomaコース終了後、卒業生ビザ OR TRVビザにて地方都市で働き、地方都市のチャイルドケアセンターからスポンサーを受ける→会社スポンサー付きで、永住権申請を視野に。
  • Diplomaコース終了後、必要性を感じ、Bachelor of Education(Early childhood)を取得→ビジネスビザや、永住権を視野に。


「え?Diplomaとらないとダメなんですか?Certificate3でも働けますよね?」と質問を頂くことがありますが、そんな甘くはありません。コース終了後も就職先が見つからず、日本へ帰国後、ワーキングホリデービザで再渡航 → 再度就職活動をされるかたも、少なくありません。

現地で採用されるということは、オーストラリア人と同じ能力(もしくは、それ以上)の仕事を求められるわけですから、逆にCertificate3だけで長期就労できると考えているかたは、考えなおしたほうが良いです。

もちろん、コース終了後に次のビザにつなげるためにも、Diplomaコースを終えることが必要条件となりますが、2017年現在はDiplomaコース終了後に就活する方も飽和状態になり、時代的にはAdvance Diploma以上が求められています。また、デイケアセンターのスタッフ曰く、長期就労を視野に入れる方の多くは、コース期間中から積極的に就職活動をされているとのことでした。

チャイルドケアセンターで働くために必要な英語力

チャイルドケアセンターに限ったことではありませんが、企業が公表している基準と、実際に採用される基準は違います。特に海外留学生が現地就職を目指す場合に、大きな壁となるのは英語力です。

Children serviceの専門コース入学基準はIELTS5.5相当とするところが殆どですが、実際にこのレベルで長期採用されることはほぼないと考えたほうが良いです。

たとえば、下記の文章は我が家が利用しているデイケアセンターから、日々届く「連絡板」のようなものです。このような文章を、親御さんに向けて、メールもしくは専用のアプリ経由で伝えます。

The parachute is always a hit with the children and it is a great way for them to burn off a bit of energy.  

That was definitely the case this afternoon, so much energy.  We had the children rolling on the floor, kicking their legs in the air, running, jumping – where do they get the energy.

You can see and hear by the video that they had a great time participating in this experience.  

Their spacial awareness was fantastic and their enthusiasm infectious.

At a slower pace Glynys and Betty made paper boats for the children.  

Did I say slower pace!!!!  It was a bit frenetic to begin with as splashing was high on the list of to do things.  Unfortunately this caused the boats to take on water and the inevitable happened.  

The boats disintegrated with the amount of water the had soaked up.  Don’t get me wrong – the children had a wonderful time. This experience was akin to our painting experiences in that ‘Its the process not the end result that matters.’:)
In both cases the children participated in a group experience.  

This gives them a sense of belonging as the joined in the fun with their peers.
Moving Forward – Glynys thinks plastic boats might be worth a try in the wate

上記の文は、一般のデイケアセンタースタッフが合間を見て書いている文章です。つまりは、上記のような文章もササッとかける英語力がなければ、採用には結びつきません。やはり目指すべきレベルはIELTS6.5〜7.0でしょうか。専門コースに早く入学することも一つの方法ですが、しっかりと英語力を身に着けてから専門コースに進学するほうが良いと思います。

チャイルドケアコースの期間の違い


「実際に働いている人達の就職までの道」でも記載させていただきましたが、やはり現地で働くことを、少しでも視野にいれるのであれば、Diplomaレベル以上の資格が一つの基準となります。ただ、その中でチャイルドケアコースは1.5年のDiplomaコースと、2年のディプロマコースがあります。この違いが何かと言えば、単にカリキュラムの組み方の違いです。

学ぶ内容は変わりませんし、卒業後の資格にも違いがありません。1.5年のカリキュラムで組まれているコースのメリットとしては、「コースが短期間で終わるため、生活費にも余裕がでる」ということですし、2年間のコースのメリットとすれば「卒業生ビザ申請ができる可能性がある」という点でしょうか。

この点はご自身の目的に合わせて、コースを選ぶのが良いです。

オススメの専門学校はこちら!


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チャイルドケアセンターは、本当に様々です。場所も、方針も、先生の数も、園児の数も国籍比率も、センターにより全く違います。また、先生の知識や情熱もさまざまです。そして、チャイルドケアセンターめぐりをしているとわかるのですが、「どの学校を卒業した先生が多いのか、またどの学位を持っている生徒が多いのか」ということが、見えてきます。

たとえば、あるチャイルドケアセンターでは、スタッフの顔写真と取得した学位などが壁一面に貼られたりしています。貼られていないところは、スタッフに聞くことになりますば、スタッフのリストを見せてくれたりします。その他、先述した”研修生”の受入状況を見てみると「ここからの学校が多いな-」といのが見えてきます。ここではあくまで、自分が見て回った&入手した情報&専門学校に絞りお伝えします。

現時点でのオススメは、TAFE QLDの2年間パッケージコースです。ここ一年ほどで、自分の利用しているチャイルドケアセンターでもTAFEの実習生が増えましたし、2018年からは初めて2年間のパッケージコースを開講します(今までは1.5年)。

チルドレンサービスコースの詳しい情報は、「オーストラリアで保育士」のページをご確認ください。

自分は毎日チャイルドケアセンターに足を運んでいますので、今後も、こちらのページには最新のチャイルドケアセンター事情を更新していきたいと思います。オーストラリアのチャイルドケアセンターで働いてみたい(チャイルドケアコースの受講)をご検討の方は、是非お問い合わせください!

当社は、留学生の皆さんの将来に向けて、留学生向けののコース選びをお手伝いする、留学エージェントになります。将来的な永住権取得の可能性や、具体的な申請方法等に関するご質問は、ビザコンサルタント(移民弁護士)までご相談ください。