2008年7月18日

Cambridge Examination(ケンブリッジ検定試験)

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Cambridge Examination(ケンブリッジ検定試験)とは?


ケンブリッジ英語検定試験は、世界で最も知名度の高い英語資格です。
あまり日本では馴染みのない試験ですが、ケンブリッジ試験を統括しているケンブリッジ大学の所在地イギリスだけでなく、ヨーロッパ諸国ではTOEIC・TOEFLなどその他の英語試験の中でも1番の信用度と認知度を誇っています。
ケンブリッジ英語検定試験は、試験結果がスコア・点数で表されるTOEICやTOEFL、IELTSと違って、一度認定を受けると、一生涯その資格を保有することができることも人気の理由の1つとなっています。
また、試験のレベルはKET~CPEまで5段階あり、自分に合った英語レベルの試験を受験することができるのもケンブリッジ英語試験の大きな特徴です。


① ケンブリッジ英語検定の5段階レベル
ケンブリッジ英語検定は、以下の5レベルに分かれています。
基礎レベルから最上級レベルまでありますので、自分の英語力に合った試験を受験することができます。

レベル 検定試験 TOEIC/TOEFLの点数
最上級 Certificate of Proficiency in English (CPE)TOEICで約990点、TOEFLで約670点レベル。
ネイティブレベルの英語能力があるかどうかを測定。英語圏の大学で、入学時に必要な英語力の証明として採用している他、世界各国の各機関で認められている。
上級Certificate in Advanced English
(CAE)
TOEICで約870点、TOEFLで約610点レベル。
仕事で英語を駆使できる上級レベルの英語力があるかどうかを測定。英語圏の多くの大学では、入学時に必要な英語力の証明としてCAEを採用している。
中級First Certificate in English (FCE)TOEICで約760点、TOEFLで約550点レベル。
最も受験者が多いレベルで、中級レベルの英語能力を証明する試験として世界的に有名。中級英語を使って、仕事や留学を目指す人用。
初級Preliminary English Test (PET)TOEICで約630点、TOEFLで約480点レベル。
簡単な日常会話に参加できるレベルの英語力があるかどうかを測定。
基礎Key English Test
(KET)
TOEICで約520点、TOEFLで約400点レベル。
PET(初級)の半分の語学力にあたるもので、日常生活で必要な最も基礎的なコミュニケーション力を測定。


② ケンブリッジ試験内容


検定試験試験項目時間試験内容
CAEReading1時間15分高度な読解力が要求される。雑誌、新聞、リーフレットなどからの出題。時間的にスキャンしながら読み進めていかないと間に合わない。
Writing2時間最低250字のライティング。フォーマル&インフォーマルな手紙、レポート等。
Use of English1時間30分全部で6つのパートに分かれている。穴埋め問題、正誤問題、語文並べ替え問題などが含まれる。
Listening45分アナウンス、スピーチ、ラジオ放送、インタビューなどからの出題。穴埋め・選択問題もあり。全30~40問。
Speaking約15分受験者2人と試験官2人で行われる。通訳のスキルや、交渉力など、様々なスピーキング力が問われる。
FCEReading1時間15分選択問題等、全部で35問。
小説やノンフィクション、ジャーナル、新聞記事、雑誌等より出題。
Writing1時間30分手紙、記事、レポートなどのライティング力が問われる。120~180字のライティング問題あり。
Use of English1時間15分全65問。
語彙・語法問題。誤文訂正問題等。
Listening40分全30問。インタビューや討論、講義、会話等から出題される。
Speaking約14分通常、受験者は2人1組でスピーキングを行う。
PETReading
&
Writing
1時間30分サイン、パンフレット、新聞や雑誌などの読み取り。ライティング問題では、約100文字の簡単な手紙を書く。
リーディングとリスニング合わせて、全体の50%の配点。
Listening30分アナウンス、モノローグ、会話などの聞き取り。
Speaking10~12分受験者が2人1組になり、約12分間スピーキング。
4つのパートに分かれており、簡単な自己紹介などから、写真描写等が行われる。

③ ケンブリッジ検定試験の合否結果

ケンブリッジ英語検定の結果は、TOEICのような点数制ではなく、合否となります。
評価がA~Eの5段階あり、A、B、Cは合格、D、Eは不合格です。
CAEとCPEの合格証明書があれば、英語圏への大学への入学を認められる場合がほとんどです。



③ 目指すならどのレベル?

就職の際などに、「仕事で使う英語力を身につけている」と判断されるのは、FCEレベルです。
最終目標とするレベルは、FCEレベル以上に設定することをオススメします。
このFCEレベルに合格する英語力を身につけるとなると、一般英語コースだけでは、難しくなります。試験の”流れ”や”テクニック”を身につけるためにも、ケンブリッジ英語検定試験対策コースでしっかり勉強する必要があります。
多くの方は、PET→FCEとコースレベルをアップさせていきますが、両試験対策コースとも、文法を使った英語力を身につけるためのカリキュラムが組まれています。
ただ、PETの場合、文法自体の意味を理解することを重視し、FCEは文法を使用した表現力(構成力)を身につけることを、主目的としています。その為、FCEレベルに合格するためには、まずPETでしっかりとした英語力を身につけることが、重要なポイントとなります。