【体験談】ケンブリッジオタクと言われながらPET〜CAEレベルまで到達!

二宮梨音さん 2019年12月20日

友達から「ケンブリッジオタク」と呼ばれるほどケンブリッジコースが大好きな二宮梨音さん。PETレベルからCAEレベルまで、ケンブリッジコースを自分の納得のいくまで受講した体験談です。

留学をスタートさせるまで

東京で四年半働いていたので、自然豊かな場所に留学したいと考えて調べ始めた時、オーストラリアのパースとカナダのカルガリーが最終候補となりました。が、カルガリーでは学びたいコースの選択肢が狭く、パースを選びました。

学校をMilner International College of Englishに決めた理由は、ケンブリッジ英検の合格率の高さです。他にも数校ケンブリッジコースの評判が高い学校もありましたが、私が調べた当時は日本人の割合が少なかった点が最終的な決め手でした。

ケンブリッジコースを選んだ理由


元々何かを学ぶということが好きでしたが、国際空港で働いている中で、毎日ただただ忙しさにかまけて、学ぶということや目標設定ができなくなっている自分に気づきました。「何か自分の中でチェンジを起こさなければ」「レベルアップもしたい」という思いが日に日に強くなりました。

何かを始めるには目標やゴールを設定してからでないと取り掛かれないタイプなので、留学の目標をケンブリッジFCE合格レベルにしました。英検やTOEICは受けたことがあり、資格マニアの自分にとって、よりハイレベルとなるケンブリッジ英検はとても魅力的に感じました。

FCE期間中に精神的にとても疲れており、コース終了後は一度日本に帰国するためのチケットを購入していたため、日本に一時帰国しました。パースに再び戻った後、いつも気にかけてくれていた学校の先生、リアとクレッグと今後について色々話し、ケンブリッジCAEコース受講を勧められました。

私にCAEコースを受けるレベルがあるわけではなく、私がどれほどケンブリッジコースを頑張っていたかや、一般英語より向いているかなどを見抜いていたからだと思います。FCE受講中はストレスでとにかく早くクラスを終わらせたい気持ちしかありませんでしたが、本試験後に今まで味わったことのない達成感を味わい、一番上のクラスで学校を卒業したいという気持ちもあってCAEを受けようと思いました。

また、このクレッグがCAEの午前、担任を基本的にしているため、この先生から学べるのであればぜひ受講したいという気持ちも強くあり、CAEコース入学テストを受ける経緯に至りました。

PETコース〜基礎をしっかり

文法メインとなるので日本人にとってはさほど難しくないコースだと思います。文法も一度高校で習ったものなので、思い出す程度ですし、ライティングはレターのみでした。

私のときは男女比率・国籍比率(スイス、コロンビア、チリ、ブラジル、韓国、日本)がバランスよく取れていてよかったです。とても暖かいクラスメートに恵まれ、またPETレベルなので本試験を受ける生徒は14名中3人のみ。とてもリラックスしたクラスでした。午前の先生(担任のリア)と午後の先生、二人とも本当に優しく、生徒の学校外で生活のフォローもしてくれました。

FCEコース〜レベルの高いクラスメート

生徒のレベルがPETのときと全く違いました。人数も11人のみの小クラスで、厳選されていると感じました。私がコース初日から感じた大きなギャップは授業内容よりも、生徒のレベルの高さです。スピーキングに関してはアジア人を除くクラスメート、特にスイスやチェコ出身の方たちはどのような質問に対してもつまることなく、すらすらと母国語を話すように発音も綺麗な英語を話していました。またクラス内でライティングをする際はほとんどの生徒が時間内より早く終わらせていて、日々プレッシャーを感じていました。

先生にもよりますが、私の午前クラスでは毎日ただただ問題を解くだけで、伸びを感じられず、またコツもつかめず大変苦しかったです。先生もクラスメートも誰も知り合いはおらず、またPETからの大きなジャンプとなったので、最初の一か月は苦労しました。しかし、PETを担当していたリアが気にかけてくれて、誰にも言えない話を毎日聞いてくれました。上手くFCEの担任に私のことを話していてくれ、本当に精神面で助けられました。

また、午後の先生(クレッグ)はスピーキング・リスニング担当となるのですが、私が最も苦手としたリーディングのアドバイスをしてくださったり、落ち込んでいるときにうまくジョークでその場を和ませてくれました。また、クラスメートからは自分を褒めてあげることを学びました。本試験が終わった後は、生まれて初めて自分のことを誇りに思わせてくれた最高のクラスメートでした。

CAEコース〜毎日出席するだけで精一杯!

FCEからCAEに上がるには最低半年はかかるのが一般的で、その上、日本に一か月帰国し英語力が落ちていたため、CAEに入るのは過酷とわかっていました。

そのため、入学テストはぎりぎりでパスできましたが、CAEコースを二回、計22週間受講することにしました。一回目のクラスではリーディングで問題を解く際、コンテンツ自体が理解できない、という全く異次元のレベルの差を感じました。生徒の質問のレベルも、先生ですらいったん考える程、難しいものも多く、一回目ではクラスに毎日出席するだけで精一杯でした。

難しすぎて、CAEの問題集をしても時間の無駄、まずはFCEとCAEのギャップを埋めることが大事と思い、担任の先生クレッグと話し、セルフスタディではクラスの復習ではなく、FCEの難しいCAE寄りの問題集を解くようにしました。

CAE2回目の受講

二回目のクラスでは数週間後から徐々に点数が上がっていきました。特にライティングに関しては先生から一回目のクラスより確実によくなってきていてどうしたのと驚かれるほどでした。笑 最後の模擬テストでパスラインに届きませんでしたが、初めて精神的に安定していました。この先生のおかげで生まれて初めて完璧でなくていいこと、結果がすべてでないこと、コース全体を通して何を得たかがどれほど大切かを学びました。

留学生活最後となるこの三か月は本当に毎日が楽しくて、学校で皆と会うことが楽しみで仕方ありませんでした。クラスメートも南米・ヨーロッパ中心でしたが、必ず日本は?と私に話をふってくれ、クラスで話すときはビッグクラス(14人)にも関わらず、先生も含めた全員で話をする点が本当に素敵でした。

CAEとは思えないほど皆リラックスしていて、毎日笑いが絶えないクラスでしたが、真面目な話をする際は皆で熱く語り合い、特に自国に誇りを持っていて良い点のみならず、悪い点も受け入れた上で自分の言葉にして伝えることができる点は尊敬しかありませんでした。皆とても仲良く、クラスのグループチャットでは毎日のように話し、毎週のように時間を共に過ごしていました。

勉強が一番大切、絶対にテストにパスしなければいけないと決めつけていた私は、担任とクラスメートのおかげで今この瞬間を楽しむことがどれほど意味のあることかを学びました。この先生とクラスメートに出会えたことが、CAEを受講して心からよかったと思える一番の理由です。

目に映るものすべてが美しいパース


土日のどちらかはハウスメイトと買い出しをし、掃除・洗濯・お弁当の作り置きなど家事メインで、もう片方の日は一日遊んでいました。「月〜金はしっかり勉強、土日はリラックス」と自分の中でオン・オフをつけて生活するようにしていました。英語環境は自分次第でどこでも作ることが可能です。私は都会が苦手なので、いつでも自然に触れられ、目に映るものすべてが美しいパースが本当に大好きです。夏の間は毎週のようにエリザベスキーに行き、夜景を堪能していました。

CPEレベルを目指して


学生ビザの期間はバイトをしなったので、一度日本に帰り、数か月資金を貯めてからワーキングホリデーで一年戻ってくる予定です。資格マニアなので英検一級にも挑戦する予定です。 

自分の就きたい職をゲットできるかわかりませんが、どんなことでも経験に繋がるので前向きに頑張ります。

自分軸を確立しよう


年齢や経験など、皆バックグラウンドは異なるので、自分に合った留学生活を探してみてください。絶対にこうであるべき・こうでなければいけない、ということはないので、常に自分軸でいてください。私は自分軸を確立できてから物事を前向きに捉えることができるようになりました。やりたいことがあるのはとても素敵なことで、何かに夢中になれるのは本当に素晴らしいことです。一つ何かを始めれば自然と点と点で繋がっていくので、どんなことでも必ず経験値になります。