【体験談】オーストラリアで植林ボランティアを体験!

高見 梨奈さん 2016年9月19日

日本の大学では農学部生物環境科学科を専攻。1年大学を休学し、ワーキングホリデーでパースに来られました。オーストラリアでの環境保護活動を通して、日々、いい森の作り方を研究されています。




新しい刺激を求めて、オーストラリアへ

日本で大学とアルバイトの往復では、何か物足りない、将来の目標もこのままでは決められないと感じ、1年休学をしてワーキングホリデーでの渡航を決意しました。1年の大学休学は、不安と迷いでいっぱいでしたが、パースへ到着してその迷いが吹っ飛びました。




課題をこなしながらも、充実した日々

まずは英語力を伸ばす為に、ミルナー・インターナショナル・カレッジに17週間通いました。私は特にスピーキングとリスニングが苦手だったので、ランチの時間は絶対に日本人とはかたまらず、多国籍の友人と行動を共にし、英語で会話をするように努力しました。



一般英語コースのUpper-Intermediate(中上級)に上がった頃には、授業の課題も増え、毎週ライティングのエッセイの提出を求められました。クラスを担当してくれた先生はとても熱心な方で、適当に書くなら提出しなくてもよし!と言われるくらいで、毎回IELTSからトピックが選ばれ、エッセイを完成するのに、6〜7時間を費やしました。それでもエッセイを書くことによって、新しい単語を覚えることができて、大変だったけどとても勉強になったと思います。



ミルナーではアクティビティも盛んで、スカボロービーチでのサーフィンやBBQなどにも参加をしました。まだ寒い時期だったので、海の水が冷たくて凍えそうになりましたが、ヨーロッパ人のミルナー生と一緒に参加をしたのは良い思い出になりました。ほぼ毎週金曜日に、卒業する友人達と一緒に買い出しをして、BBQをしたのは今でも楽しい思い出です。




地元の植林ボランティアに参加!

私がパースでやってみたかった事の1つは、環境保護のボランティアに参加をすることです。私は日本の大学で、農学部生物環境科学科で植林、環境保護について勉強をしているので、環境保護の本場であるオーストラリアで、そういったボランティアに参加する事ができれば、学べることも多いと思ったからです。

色々な情報を検索して、スターリング市のウェブサイトでCommunity Tree Planting Program(植林ボランティア)の募集をみつけました。私でも参加ができるかわからなかったのですが、応募をしてからすぐに返信が返ってきて、参加をさせてもらえることになりました。



植林のボランティアは、地元の20〜30人の人達がボランティアで集まっていて、定年退職をしたご老人から、助産婦さん、赤ちゃん連れのお母さんまで様々です。私が参加をしたのは2ヶ月間で、毎週末参加をしました。仕事内容自体は単純で、穴が開いているところにグループに分かれて数人で肥料を入れ、木を置いて、土をかぶせていくだけです。でも、重たい木を運んだりする作業は、なかなかの重労働でしたが、1日30鉢程グループで植えました。

このボランティアに参加をして得た物で1番大きかったのは、ボランティアに参加をしている人達との出会いです。皆さん、私のように環境保護に感心があり、環境を保護する事に熱い気持ちを持っている人ばかりでした。ボランティア活動中は、様々な意見交換が行われ、日本の環境保護についての質問もたくさん受けました。

少し悔しかったのは、単語をだして一生懸命伝えようとしましたが、英語が流暢に話せれば、もっと自分の熱い思いを伝えられたのにと思った事です。でもそれ以上に悔しかったのは、日本はオーストラリア程、環境保護のボランティア活動も活発ではなく、市民の関心もそれまで高くないという現実でした。




将来の目標は、日本で環境保護の活動を広めること!

オーストラリアに来て、たくさんとの人との出会いの中から、たくさんの刺激を受けて、自分の視野も広がりました。オーストラリアの人は、人生の楽しみ方を知っています。たくさんの自然の中で、自分らしく生きること、何歳になってもやりたい事を追求していくこと。楽しみながら生きるという事を学びました。

日本に帰国後は、自分が学んだこと、経験をしたことを元に、もっと日本での環境保護を広めて行きたいと考えています。こちらに来てから感じたのは、就職することだけが選択肢ではなく、やりたいことを追求するという視点で、進学、就職、様々な可能性が自分にはあると思いました。これからも色々な事に挑戦をして、やりたい事を追求していきたいと思っています!




スタッフより

日本の地元では自然に囲まれて育った為、環境保護に対しては熱い思いをお持ちの高見さん。大学では、いい森の作り方を勉強されているそうです。将来は、日本で環境保護活動を広めていきたい、というのが夢だとお話をしてくださいました。夢が実現できるように、応援しています!