【体験談】社会人10年目でワーホリを決断〜自分のキャリアを見つめ直した留学

小野田真梨さん 2019年6月28日

お勤めになっていた旅行会社の企画部を10年目で退職され、ワーキングホリデーに来られた小野田真梨さん(Ms.Mari Onoda)の体験談です。

カプラン・イングリッシュ・パース校で17週間の一般英語コースを受講され、現地でツアーガイドとしてのお仕事も経験されました。


ワーキングホリデーで渡航するまで


私は日本の某旅行代理店で、旅行の企画を立てる仕事をしていました。仕事は好きでしたが、毎日の業務に追われて帰宅も夜遅く・・・週末はただひたすら翌週のために体を休める、という日々を過ごしながら、いつか海外に留学をしてみたいな・・・と考えていました。



そんな時、社内でオーストラリアの企画を任される事になり、ふと各都市を見ていると、初めて聞く『パース』という都市に目が止まりました。春にはワイルドフラワーが咲く綺麗な場所だなと思っていると、そこはマイナーな都市だから、担当する事は多分ないよ・・・と言われてしまいがっかり。

もうパースへの出張もなさそうだなと思っていると、ないと言われていたパースの企画を自分が任される事になり、念願だったパースへ1週間ほどの出張へ行く事になりました。この時にパースへ来た事が、私のパース留学への情熱を上げるきかっけにもなりました。


パースへ来てからの印象


出張で来たパースはちょうど春の時期で、旅行の企画として紹介できそうなモンキーマイアやシャークベイ、シェルビーチ、ピナクルズ、ジェラルトン、ロットネスト島などを順に回りました。実際に来たパースは写真で見るよりももっと美しく、ここに住んでみたい!と、その時に強く思いました。



実際にワーキングホリデービザを取得し、留学で渡航をしたのはその2年後。出張で来た時パースは春でしたが、ワーキングホリデーで渡航した時はパースは冬で、空港の外は雨。空港の中にあるオプタスショップでSIMカードを購入しようとしたのですが、自分の英語ではなかなか言いたい事が伝わらず、ショップの方の英語も早すぎてよくわからず・・・あまりの自分の英語力のなさに落ち込みました。

出張で来た時とは全く違うスタート。私の心を映し出すかのような外の曇り空から、私の留学生活は始まりました。


カプラン(パース校)での生活


到着したばかりの空港で意気消沈し、これではダメだと思い直して、学校ではしっかり勉強をして英語力をつけようと決心しました。通った学校はカプラン・イングリッシュ・パース校。キングスパークの近くにある語学学校で、最初に私が入ったクラスはIntermediate(中級)のクラスでした。ここで私の目標は、レベルを必ず上げてHigher-Intermediate(中上級)で卒業する事!に決めました。

Intermediateのクラスメートは日本人が比較的多めでしたが、日本人同士で情報共有をしたり、他の国籍の友達も交えて仲良くなれたので、楽しみながら学校へ通う事ができました。



学校に通い始めて強く感じた事は、文法はわかるけど、私はスピーキングとリスニングが圧倒的に弱い!という事です。これはどの日本人学生にも言える事ですが、言いたい事を英語で口から出すまでに、すごく時間がかかりました。そこで、なんとか英語で言いたい事がスッと出てくるようにするために、毎日欠かさずライティングをして、担任のリチャード先生に添削をしてもらうという事をしました。(提出が遅れると、リチャード先生から今日まだもらってないよ!と催促があります笑)



ライティングのトピックは自分で決めたのですが、見た映画や、週末に何をしたか、旅行で行ってみたい場所など、話しやすい内容を選ぶようにしました。あと、日記を書くという事も毎日欠かさずにやりました。こちらは添削はしてもらわずに、自分が言いたい事、思った事などを書き留めていくようにしました。

あと、自宅ではホストマザーのラビニアが毎日、映画を字幕を付けて見せてくれました。これも英語の勉強に役立ったと思います。



そして、入学をしてから10週間後には晴れて目標だったHigher-Intermediateのクラスに入る事ができました。クラスメートは日本、韓国、フランス、チリ、南米、ポーランドから来た学生と一緒に学びました。その中でも同じ年代で留学に来た韓国人の女の子と仲良くなり、放課後には一緒に図書館で勉強をしたり、ノースブリッジやシティにあるカフェでお茶をしたりしました。



学校で勉強をした事で、英語でコミュニケーションを取る事に自信もついたし、毎日のライティングをする事で、英語で言いたい事を言うという事にもずいぶん慣れました。何より、学生として勉強する事がとても楽しく、毎日が充実していました。特に私のように一度社会人を経験すると、学ぶ時間の貴重さ、自分の時間を持つという事がこんなに大切で、楽しい事だったのか、と改めて実感をする事ができました。


ツアーガイドとしてのお仕事を開始


カプランを卒業後は、すぐにお仕事探しを始めました。日本食のレストランでのお仕事も経験をしましたが、仕事を始めてすぐに自分のやりたかった仕事はこれじゃないと感じて、パース通信で見つけた現地の日本の旅行会社でツアーガイドのお仕事を始めました。お仕事内容は、ツアーガイドとして日本から、もしくは近隣のアジア諸国から来たお客様をロットネスト島やフリーマントル、シティの観光地へご案内したり、空港へのお出迎えなどを担当しました。



一度は悩んで退職をしてきた旅行業界だったので、正直にいうと、お仕事に応募をする時は少し悩みました。ただ私は、今まで旅行を企画するお仕事の中で、実際にお客様がその場所に行って、旅行を楽しんでおられる姿を一度も見た事がありませんでした。実際、お客様に楽しいと言ってもらえる、自分が大好きな場所をご案内できるこのお仕事を、私は心から楽しむ事ができました。


今後の進路とこれから留学へ来る方へのメッセージ


日本での旅行の企画から、現地でのツアーガイドというお仕事を通して、やっぱり自分は旅行業界で働く事が好きなんだなと再認識しました。これは、日本で企画ばかりをやっていた頃の自分にはわからなかった事です。


ロットネスト島

今後は、オーストラリアのTAFE(州立専門学校)でツーリズムを学び、日本に来る訪日外国人のお客様をご案内するお仕事、または海外から来る学生の団体旅行のお手伝いができるようなお仕事をしてみたいと思っています。


バッセルトン桟橋

私は渡航するまでに、ものすごく悩みました。家族にも本当に仕事を辞めていいのか心配もされましたし、自分でも悩みました。でも今思う事は、やらなくて後悔をするよりも、やって後悔をする方がいいという事です。実際にワーキングホリデーに来て、今まで知らなかった事、気付けなかった事に気づく事ができました。そしてまた、新たな目標を持つ事もできました。後悔どころか、本当に来てよかったと思っています!

もし、留学に行こうか悩んでいる方がいたら、勇気をだして一歩踏み出してみてください。また新しい視野がきっと見つかる筈です!


ブルーム