【体験談】コミュニケーション&スピーキング力に自信がもてる!【ケンブリッジ検定取得のための留学】

稲田 千紘さん 2023年3月29日

稲田さんは2022年4月から、インパクト・イングリッシュ・カレッジにて30週間学生ビザで就学されていました。

留学を決めた時から目標にされていた「ケンブリッジ検定試験対策(FCE)コース」のコース内容や学校について、今回は詳しくお話を聞かせてもらいました!



インパクトはどんな学校?

 
渡航前に伺っていた通りで、イメージ通りの学校でした。教育熱心ないい先生方に囲まれて勉強することが出来ました。

日本人のアドバイザー、彩子さんはとにかく明るくて親近感がもてる人で、とても話しやすいです。



深理さんという日本人のダイレクターの方もいらっしゃって、何度か話す機会がありましたが、とても頼りになる方です!アドバイザーの方とも日本語で相談できるので、心強いと思います。

他のスタッフもみんなとても気さくで優しかったです。

私はインパクト在籍中に2つの学生寮に滞在したのですが、2つ目のIgluフラッグスタッフへの移動がいつから出来るのかわからなくて不安になっていたら、宿泊担当のスタッフが進捗状況をメールしてくれたり、横を通りかかった時に声をかけてくれたりしました。それだけでもとても安心できました。

母国語禁止制度(English Only Policy)がかなり徹底されている学校です。実際に学校に入るまでの階段でうっかり話している人を見たことがあるのですが、その日に帰されていました。

学校内ではこの制度のおかげでみんな英語で話します。例えば最初は同じ国籍で固まって話していても、なにを話しているか分かる為、簡単に会話に入っていけるので、最終的に同国籍で固まらない環境になるのはとてもいい事だな、と思いました。

どんなコースを受講しましたか?

 
最初は一般英語コースから開始しました。中級(Intermediate)レベルで3ヶ月程勉強した後、中上級(Upper Intermediate)に2ヶ月弱進み、その後、ケンブリッジ検定試験対策(FCE)コースに入りました。

なぜ今回FCEコースを目指されたのですか?

 
TOEICとか英検のような試験は読み書きが中心ですし、日本だとその他のスキルを伸ばせる機会が少ないと感じていました。

英語圏に行くと、実際は読み書きではなくコミュニケーション力が求められるので、留学したら会話中心に伸ばしたいとずっと思っていました。
FCE試験のことはオーストラリア留学センターのウェブサイトで以前から知っていたので、今回せっかく長期語学留学をするのであれば、資格を目に見える形で残しておきたいなと思ったのがきっかけです。

就職する時にケンブリッジ検定試験が有利になるかですが、私的には、雇用するかどうかの査定時に英語力をTOEICの点数のみで判断する会社より、ケンブリッジ検定を持っていることを評価してくれる会社に入りたいという想いもありました。

FCEコースに入るためのスタディープランのお薦めは?

 
2つの選択肢があります。私のように一般英語(GE)コースから入る方法と、エクストリーム・イングリッシュ(EE)コースから入る方法です。

またEEクラスは、スピーキングよりもライティングやグラマーを重点的にやるため、EEから入ってきた人はスピーキングが苦手な人が多い気がしました。

最終的にFCEコースに入れるかどうかの査定は、エクストリーム・イングリッシュ(EE)は先生の査定で決まるのに対し、一般英語(GE)コースから入る場合は、学校でオンラインテストを受けて、そこで合格/不合格が決まります。なので、EEからのほうが入りやすいとは思います。

ただ、もし最終の目的が"試験合格”であれば、GEコースからテストを受けてFCEコースに入学するほうがいいと私は個人的には思います。

もちろんFCEコースに予定していた時期に入れないと困るかもしれませんが、最終的に試験合格が目標であれば、FCEコースに入ってからついていくのが大変かもしれないので、英語力がしっかり上がっている状態で入ったほうが、より自信を持ってコースを受講できるのではないかと思います。

FCEコースの授業内容について教えて下さい!

 
リーディング&Use of English(文法)、ライティング、スピーキング、リスニングの4つに分かれて授業が行われます。



月曜日から水曜日、木曜日と金曜日で先生がわかれていて、その先生の中で担当のスキルが週によって変わります。

例えば、今週は一人目の先生はスピーキングとリスニングのテキストブックと過去問題をやり、2人目の先生は、それ以外のスキルに関するテキストブックと過去問題を担当するという感じです。

またライティングだけは時間がかかるので、最初に説明をして、過去問題の宿題が出され、主に家でやることが多かったです。

・リーディング&Use of English
基本的には数をこなす事が大事なので、過去問題を解いて、その解説や答え合わせが主な授業内容です。

Use of Englishに関しては、授業中に出てきた単語を先生が説明してくれました。テキストブックに出てこない単語も実用的な単語は先生が選出してくれました。

例えばUse of Englisでわからない単語とか難しい単語があれば、授業内でA4の紙にそれぞれが書き込み先生に提出していました。みんなから集めた紙を先生がハサミで切って、単語帳としてまとめてくれていたので、それを見返して単語の復習などをすることもできました。

その単語帳を使ってクラスメイトと問題を出し合ったり、自分がわかっている単語だったらそれを英語で説明する練習もしたので、単語の意味を英語でしっかり理解する練習が出来ました。

リーティングはパート1−3の3つの問題で分かれるので、そのそれぞれの問題に関するいくつかの解き方を教えてもらい、そこから自分のやりやすい方法を見つけるような練習をしました。

・ライティング
ライティングの試験はパート1とパート2に分かれています。

パート1は何を書くか決まっていますが、パート2は自分でお題を選びます。エッセイ、レポート、レビューなど5つくらいの中から選べるので、まずは授業の中ですべてをカバーします。

実際の試験では3つの中の1つ選ぶことになるので、1つだけ完璧にしておくとそれが出てこない可能性があるので、いくつか持ちネタを持っておいたほうがいいです。

最初に授業ですべて一通り理解した後は、自分の得意なものを2〜3個程選んで、それを重点的に授業で練習することが出来ます。

ライティングの宿題は、宿題が出た後の5-7日後の提出が多かったので、まずは自分で書いて期日までに提出したら、その後先生が添削して返してくれます。そこで添削に沿って書き直して再度提出することも可能なので、そのような事を繰り返しながらスキルを伸ばしていくことが出来ます。

ライティングは基本的には授業中には書くことはなく、1週間で1つライティングの宿題がでる感じでした。6-7週目位に模擬試験があるので、そこで時間の配分などに気づくことも出来るので、自分で時間配分を調節しながらライティングの練習が出来ます。

・スピーキング
最初はグループディスカッションをします。試験のパート1は自己紹介的な質問になるので、授業の最初の方は、スピーキング対策というよりは、日常会話の向上や、スムーズに話すことに重点を置き毎日15分だけ話すような練習方法でした。

スピーキングはみんなが一番不安なスキルなので、試験直前になると相当時間をかけてくれました。

スピーキングはペアで行うので、1ヶ月位前にはペアが決まりそこからほとんどの時間は、ペアを組んで取り組みます。皆がペアで座り、先生が試験官になって、スピーキングの過去問題が出され、それぞれペアで回答する練習をしました。1回だけ個室に入って、本番さながらの試験通りの練習もしました。

・リスニング
リスニングはとにかく出来る限り過去問題に取り組みました。授業の大半は過去問題を解くことです。復習や説明が難しいスキルなので、回答や解説をもらって、ひたすら聞いて耳を慣らしながら、試験内容自体に慣れる練習でした。

テキストブックも過去問題と同じ形式のようになっているので、テキストブックをやっていても過去問題を解いているような感じでした。

宿題はたくさんありましたか? アルバイトは出来ますか?

 
ライティング以外でもすべてのスキルの宿題があり、テキストブックからか、補助プリントの宿題でした。

宿題は毎日30分を要する位の量です。ただ、復習は試験に受かるためにはかなり重要で、習ったことはその日か次の日くらいには再度復習して頭にいれることが大事でした。その時間と宿題をいれたら一日でやることはたくさんあると思います。

アルバイトは出来ると思います。ただFCEコースに集中するために時間の制限が必要な人もいると思うので、時間がある程度調節できるようなアルバイトの方がいいと思います。

私はカフェで働いていましたが、朝から4-5時間働いて13時から授業という感じでした。夜は勉強がメインにし、試験前はバイトの量は減らしてましたが、クラスメイトの中でも私は結構働いていたほうだと思います。

アルバイトが終わって12時半くらいにはいつも学校のラウンジに行っていましたが、クラスメイトがいつも集まっていたので、みんなでランチ食べながら宿題をしたり、教え合ったりしていました。


※一般英語コース受講中はスターバックスでバリスタとして働かれていました。

クラスの雰囲気はどんな感じ?

 
コロナパンデミックでFCEが一時期開講していなかったので、パンデミック明けの初FCEクラスだったと思います。私の時はFCEクラスが2クラス開講していて、EEから入ってきた人が私のクラスには多かったので、比較的最初はゆるい雰囲気ではありました。

インパクトは全員が受験必須なのですが、人によっては試験合格を目標にしてない人もいます。合格を目指している方は、やる気のあるクラスメイトと高め合うことをお薦めします!

FCEクラスは3ヶ月間のコースで、みんな一緒に入学&卒業するので仲良くなれます。クラスメイト同士でバイトを紹介し合ったりしている人もいました。

授業後に、クラスメイトとご飯を食べにいくことも多かったです。


先生はどんな感じ?

 
月から水曜日に教えてくれていた先生はいい意味で厳しかったです。やる気のある子にベクトルを向け、合格させることを目標にしていました。

木と金曜日の先生は体調を壊していたのか休みがちだったので、代理の先生が来てくれたんですが、この先生もプロフェッショナルでした。結果的に3人の先生に教えてもらえて、気持ちもリフレッシュできてそれはそれでよかったです。

わからないことがあったら、授業内で解決することを推奨していて、わからない単語はネットで調べるのでなく、先生に授業で質問して、みんなで理解するようなスタイルでした。スマホも禁止でした。

試験を終えてみていかがですか?

 
11月にコースを終えて、1月6日に結果を見ることができました。合格していました!


スピーキングは、私も含めクラスメイトもみんな自信がなかったのですが、実際思ったよりいい結果を残せました。

事前にペアがわかっているからペアで練習がたくさん出来、準備して臨むことが出来ました。また、スピーキングの試験は筆記試験よりも前にコース期間内にあったのですが、クラスルームで受験できたのでそれがよかったんだと思います。

当日の感想としては、”過去問題より断然難しかった!”ということ。過去問題と同じような問題はほとんどなかったので、試験後はクラスメイトもちょっとザワついていました。

Use of Englishとリスニングが予想以上に難しかったので、この2つがうまくいかなかった人は合格が難しかったみたいです。

試験は毎回違いますし、その時によってあるスキルの出題が例年より難しいことなどもあるようなので、どのスキルもバランス良く点数がとれるように授業内で練習しておくことは大事かと思います。全部バランス良く出来るようなれば、一つのスキルでうまくいかなくても他のスキルで巻き返せるので、合格に繋がると思います。

リスニングはイギリス発音だけじゃなく、インドやヨーロッパ訛りのようなものも出てくるので、色々な英語を聞ける力を養うことも必要です。このコースを受講し、実際に試験も受けることで、英語を使って働く自信がつきました。とてもお薦めのコースです!