【体験談】‘もう2度とオーストラリアに来なくて良いくらい満喫する!’有言実行の1年間★

早川実紀さん 2019年10月22日


“リフレッシュ・イヤー”と位置付けていた1年間。‘もう2度とオーストラリアに来なくて良いくらい満喫する!’と心に決めた、早川実紀さん(Ms Miki Hayakawa)渡航前にしっかり資金を用意し、ワーキングホリデービザで渡航をされました。

実紀さんは、ワーキングホリデービザで渡航をされましたが、アルバイトは一切していません。英語の勉強、前職を生かした幼稚園でのボランティア、そしてオーストラリア国内の旅行。

1度も働くことはありませんでしたが、ご自身の選択に全く後悔はない、全力疾走で楽しんだ実紀さんの体験談です。


インパクトの授業・コースについて


私はワーホリで通える最大の17週間、一般英語コースに通いました。Pre-Intermediateレベルからスタートしましたが、はじめの2週間は正直、とっても辛かったです!!先生やクラスメイトの話していることが全然聞き取れず、言いたいことがあっても英語でどう表現すれば良いのか分からない…と毎日、授業についていくので必死でした。

3週目からは授業やクラスの雰囲気が掴めるようになり楽しく受講できるようになっていきました。Intermediateレベルに上がった時も同じ感覚を味わいました。


イングリッシュ・オンリー・ポリシーが他校と比べても厳しいということでこの学校を選びましたが、実際その通りでした。休み時間や先生がいない時・場所でも母国語を話す人はほとんどいませんでした。みんな英語しか話さないので国籍が違う人とも話したり仲良くなったりでき良かったです。

また、インパクトは文法などももちろん学びますがスピーキング重視だったように思います。学んだ文法を使いテキストのトピックに沿ってクラスメイトと2~4人で話す機会が毎日ありました。

インパクトを選んで良かったと思っています。他校に通う(通っていた)人と話してより一層そう感じました。


シェアハウス生活から広がった人脈


私は初めの5週間を学生寮で過ごした後、日本人オーナー・ハウスメイトのシェアハウスに住んでいました。多国籍の人と生活する方がより英語力が伸びたりいろいろな文化を知れたりするだろうなぁと思うこともありましたが、結果としてはこのシェアハウスに住んで良かったです!

そのシェアハウスのオーナーに現地の幼稚園で働いている日本人を紹介してもらい、その人からの紹介・推薦で私も現地の幼稚園でボランティア活動をさせてもらうことができたからです。

オーストラリアでは幼稚園やチャイルドケアでの勤務やベビーシッター、ボランティア活動、施設見学など子どもに関わることをするにはブルーカードという登録証を取得しなければなりません。また、ボランティア活動といえどもその人が信用できる人物かどうかというのがとても大切で、今回の私のようにつてがないと受け入れてもらえないことも多いようです。

私の場合、保育士経験があったことも受け入れてもらえた理由の一つかと思いますが、人との縁というのはどこでどう繋がっているか分からないものだなぁと改めて感じました。その日本人の方にはオーストラリア人のお友達も紹介してもらい、日本語と英語を教え合ったり雑談をしたりすることを帰国した今も楽しんでいます。


現地幼稚園でのボランティア活動


シティから約15分ほどのサバーブ、Auchenflowerにある幼稚園で週2日2か月間、ボランティア活動をさせてもらいました。3歳半~4歳半の子どもが20人ほど通う小規模の幼稚園で、アシスタントに近いかたちで活動しました。

通っている子どもたちの国籍は様々でしたが、やっぱり子どもは子ども。日本の保育所で見てきた子どもたちと同じで、やんちゃな子もいればおませさんもいるし、おしゃべり好きな子もいれば引っ込み思案な子もいました。国籍や話す言語は違っても人間みんな同じなんだなぁと実感しました。

このボランティア活動の中で1番苦労したことは、やはり子どもたちとの言語コミュニケーションでした。子どもたちの発音もまだ不明瞭で聞き取れないことも多かったですし、どのような言い回し(文法)なら子どもたちが理解できるのか分からず、初めはかなり苦戦しました。先生たちの英語を聞いて真似するようにしていきました。

オーストラリア人は親日家が多いと聞いていましたが、実際、幼稚園の園長先生も茶道に感銘を受け日本が大好きな方でした。そして子どもたちに折り紙を折ったり教えたりする機会もいただけました。日本から折り紙と折り紙の本を持参しておいて良かったです!(折り紙においてはダイソーがあるので現地で購入可能ですが日本で買うより高いです。)

また、幼稚園で異文化を知る活動が多く取り入れられているように感じました。養蜂が盛んなスロベニア出身の家族がおり、「世界ハチの日」の頃にはご両親が民族衣装を着てスロベニアのことを話してくれる日もありました。私が日本の保育所で働いていた時にはそのような機会を持つことはなかったので、驚いたとともにとても素晴らしいことだなと思いました。

もう1つ、日本でも取り入れるべきと思う活動がありました。それは “Show and Tell” です。この幼稚園では子どもたちが自分にとって“スペシャル”な物を持ってきて、みんなの前で見せながらそれがどういったものなのか、どうして自分にとって特別なのか話していました。(誕生日カードやお気に入りの絵本、参列した結婚式の写真など)

そして、話を聞いていた子どもたちが質問や感想を言う時間も必ずありました。人前で話したり思いを伝えたりする経験を小さい時から積み重ねることで、自分の意見に自信を持ちうまく伝える力がつくのだと思いました。


キャリアアップのTECSOL・J-SHINEコースについて


4週間の座学コースを受講しました。キャリアアップはアットホームな雰囲気でした。12人程度の1クラスのみという少人数の学校ですし、何より先生方や受付のきみさんが優しく親切で、とても楽しく通うことができました。

授業においてはゆりこ先生が日本語で、ジョージ先生は英語で行い、比率としてはゆりこ先生の授業の方が多かったです。子どもの発達過程や指導方法など専門的な授業内容なので、やはり日本語でしっかりと学ぶ必要があるのだと思います。


毎週、課題(指導トピック)が与えられ全員が模擬授業を行いました。私は日本で保育士としての経験があったので、指導計画の立案・作成(内容や進め方を考える)や子どもたち(クラスメイト)への臨機応変な対応(言葉かけ)において苦労することはほとんどありませんでした。

模擬授業や現場で使える英語のフレーズ集をもらえるので、子どもたちへの言葉のかけ方に悩むことは少ないかと思います。また、様々なバックグラウンドを持った人たちがクラスメイトだったので、子どもの発達段階や授業内容、英語の言い回しなどお互いに相談・アドバイスし合ったり模擬授業の見せ合い(練習)を一緒にしたりしました。

フォニックスの授業などで自分自身の英語力を高めたり、自分の良いところを先生やクラスメイトたちが見つけてくれたりと、予想していた以上に多くのことを学び、吸収することができました。


ワーキングホリデーだけど働かなかった理由


ワーキングホリデーは就労が可能です。ワーキングホリデーの全員が働いていると言っても過言ではないと思います。ただ一人、私を除いては。

語学学校を卒業後、私も仕事探しを始めました。しかし、どの求人を見てもピンと来ず、“なぜ働きたいのか”“何のために働くのか”と自問自答した時、自分の中で答えが見つかりませんでした。

なぜなら、私はこの1年間を“リフレッシュ・イヤー”と位置付けていたからです。‘もう2度とオーストラリアに来なくて良いくらい満喫する!’と心に決め渡航前にしっかり貯金をしてきていたので、働かなければならない状況でもありませんでした。

もちろん海外で働くという経験はなかなかできるものではなく魅力的な部分もあります。得られるものも多いと思います。しかし実際のところ、私の周りで働いている人たちは「きつい」「しんどい」「楽しくない」と話す人が多かったです。(もちろん楽しんで働いている人もいましたよ!)いろいろな人の話を聞き、自分がやりたいと思う仕事があれば応募することにしました。

そう決めてからは、仕事以外にやりたいことを考え始めました。まずはオーストラリア国内旅行。行きたい都市のケアンズ、メルボルン、ウルル、シドニー、パースへの計画を立てました。(もちろんコンプリートしましたよ!)


また、もっと英語を学びたい気持ちがあったのでいろいろ調べ、キャリアアップの存在を知り入学を決めました。他にも英語力キープのために市立図書館の無料のイングリッシュ・カンバセーション・グループ(週4日各1時間)に参加したり、そこで出会った人が作った英会話サークルに参加したりと、とても充実した日々を送っていました。

そして結果、1度も働くことはなくワーキングホリデーを終えました。私はこの選択に全く後悔はありません。働かなかったからこそ得られたものがたくさんあったと自信を持って言えます!!


ワーキングホリデーを考えている方へ


声を大にして言いたいこと、それは“目的を持ってワーホリをスタートさせてください”ということ!!私みたいにリフレッシュしたい人や海外生活を経験してみたい人もいるでしょう。

ただ、漠然とした思いだけで渡航するのはもったいないです。私の周りには学校卒業後「何がしたいか分からなくなった」と数か月で帰国する人や、生活費のために楽しくない仕事をし「やりたいことをしてて素敵ですね」と私を羨ましがる人もいました。

もちろん生活を始めてからやりたいことが見つかることもあります。ただ、ワーキングホリデー期間って想像以上に短いです。やりたいことが見つからないままどんどん月日が流れ、やりたいことが見つかっても時間が足らず不完全燃焼で帰国する可能性は高いです。(私でさえ、やり残したことがあります。)そんな後悔をみなさんにはしてほしくないと思っています。

小さいもので良いから何か1つ目的があるだけで、生活の中でつらいことがあっても頑張れるし、ワーキングホリデーが終わるときに‘やりたかったことができて満足な1年だった’と思うことができますよ。

もう1つは、渡航前にしっかりお金を貯めておくこと!現地で稼ぐこともできますが、時期によってはあまり稼げないこともあるようです。お金を理由にやりたいことを諦めるのももったいないことですから、日本にいるうちにできる限り貯めておくと良いと思います。


そして最後に、英語の勉強をしておくことも強くおすすめします。はっきり言って語学学校は17週間では物足りない!!私自身もっと勉強したいと思いましたし、誰しもが同じように感じると思います。語学学校で積極的に授業に参加し勉強することも大切ですが、それと同じくらい、どのレベルから始められるかという“スタート地点”も重要です。少しでも高いレベルからスタートすることでより多くのことを学べますし、英語の伸びも全然違うと思います。

ワーキングホリデーはその国でたった1度しかできない経験です。‘行って良かった’と思えるかどうかはあなた次第!でも、笑顔で前向きに過ごせば楽しく充実した日々になることは間違いないです!ぜひ楽しんでくださいね!!