【体験談】とにかく日本語から離れ続けたら… 1ヶ月後に英語で夢を見た!

酒向里菜さん 2019年9月16日

アデレードのフリンダース大学付属英語学校Intensive English Language Institute で 徹底した英語漬けの留学生活をした「酒向里菜(Sako Rina)」さんの体験談です。

「日本語から離れた留学生活をするためには?」

同じ気持ちで取り組んでいる留学生は共感を覚えるのではないでしょうか? また、これから「英語漬け」に取り組む人には、非常に参考になる体験談です。




留学に行こうと思ったきっかけ


幼いころからの夢、客室乗務員になるためには英語力が必須だったため、8カ月の留学を決意しました。また、東京で居酒屋のウェイトレスとして働いていた時にお店のコンセプトが“祭”だったため、浴衣を着て接客していました。そのため外国人観光客がたくさん来てくださったにも関わらず、自分の英語力のなさにより納得のいく接客ができなくて悔しい思いをしたのもきっかけとなりました。

IELIの授業・コースについて

(写真:IELIのクラスメート)

私は6セッション(30週間)受講しました。8カ月の留学を通して、各スキルとも 初中級/Pre Intermediate から 上級クラス/Upper & Advanced まで、受講しました。最初の方では基礎的な文法や日常会話表現などを学び、今では政治、裁判、アメリカの銃の法律についてなど難しいテーマをディスカッションしています。
毎日自分のレベルにあった内容を学べるので毎日毎日新しい単語に出会い、語彙力が確実に上がりました。また、授業は毎日4時間(週5日)しかないのですが、それらのコア授業のあと、放課後にエクストラ授業という2時間の補習授業があります。私はスピーキングを伸ばしたいと思っていたのでPronunciation(発音)の授業やオーストラリア出身の先生からオーストラリアスラングを会話で学べるエクストラ授業に参加していました。


IELIの先生やサポート・設備について


各セッションの初回授業で担当の先生がメールアドレスを教えてくれます。本来は課題の提出用なのですが、何か英語でわからないことがあったらいつでもメールしていいよって言ってくださっていたので、授業のわからないことをよく質問していました。
先生個人のメールに時間外でも相談出来るなど、先生の熱意とサポートは本当にスゴイと思いますし、どの先生もすごく親切で私が理解するまで根気よく教えてくださいました。

また、IELIのキャンパス内に図書館があります。
私は、よくそこで勉強していました。友達とガヤガヤ話してもいいスペースと私語厳禁のスペースがちゃんと分かれているので、すごく勉強に集中できます。授業が毎日2時には終わるので私は毎日授業終わりにサイレントスペースで勉強していました。何かわからないことがあればすぐに先生に質問に行ける距離だし、IELIの生徒もよくそこで勉強していたので私も頑張らなきゃ!とモチベーションも上がりました。

クラスの雰囲気・モチベーション

大学付属の語学学校ということ、アデレードは他の都市に比べて日本人が少ないこともあり、この語学学校を選ぶ人は意欲が高い人が多かったです。午前の文法の授業ではまじめにしっかりとノートをとって、わからないことはその場で質問し理解を深め、午後のコミュニケ―ションのクラスでは和気あいあいと外国人の友達とテーマについて議論をし、いろんな国の文化について学べました。

学校生活で思い出に残ったこと

他国からの留学生との交流です。私は韓国人のアイドルのオーディション番組を見るのが好きで、そこで学んだ韓国語を韓国の友達に話してみたり、アイドルの話をしたり時には日韓の政治関係の話を議論することもありました。

また、ブラジルの政府・治安についてボロクソに語っていた友達の話が忘れられません。日本の反対側でなかなか旅行もいくことも難しいブラジルについて知れました。

また、サウジアラビアの文化にいままで触れてきたことがなかったのですが服装の話や、女性の身分・宗教の話を教えてもらい、英語を学ぶ者同士で他国の文化を知る、このこと自体、日本では味わえない貴重な体験だったと思います。


英語を伸ばすためにやったこと、努力したこと

『とにかく日本語から離れる』これを本当に意識しました。
せっかくオーストラリアに来たのに日本語を話す意味が分からなかったので徹底的に日本語を話さない努力をしました。そのおかげでオーストラリアに来て1カ月で英語の夢を見ました!

学校では 日本人のクラスメートに日本語で話しかけられても英語で返し、インスタやラインでも英語でメッセージやり取りをしていました。徹底的にやりすぎて、最初のセッションの日本人グループの団体から私はフィリピン人だという噂まで何故か流れていました。
孤立したこともあったけど(笑)、日本人グループに入って日本語漬けの毎日を送るよりかは断然マシと思い、続けました。日本に帰れば、たくさん日本人の友達いるし、何もオーストラリアに来てまで日本人の仲良しグループを作らなくてもいいと思います。

もちろん、留学中の英語学習のおけるモチベーションや目標は 人それぞれです。その上で、自分は『とにかく日本語から離れる』を徹底したかった、それを貫いて思うことは、本当に良かった、と言うことですww

留学前にオーストラリア留学センターの樋口さんと日本語は話さない!と約束してから留学したため、今のぶれない自分があると思います。本当に感謝しています。

学校以外での挑戦・活動

私はフリンダース大学の部活動に入っていました。日本で中学の頃からずっとバレーボールをやっていたこともあり、バレーボール部に入部しました。
週3の活動の中でオーストラリア人とのコミュニティが広がりました。これは大学付属の語学学校ならではの特権だと思います!私は身長171 センチあって、日本では背の高い方ですが、オーストラリア人の男女混合チームに入ってみると一番小さかったり、ネットが規格外の高さだったり日本ではできない貴重な体験ができました。

(フリンダース大学のバレーボールチーム)

また、ボランティア活動にも積極的に参加していました。ボランティアは FacebookやIELI、フリンダース大学の掲示板から発見できます。ホストマザーからの仲介で Rotary clubというボランティア団体に所属し、ローカルの人たちと 4泊5日のキャンプに行ったり、チャリティー活動をしていました。Rotary活動で出会ったオーストラリア人とコロンビア人の友達は週一でご飯に行く仲です!

(Rotary clubでチャリティー活動に参加!)

(Rotary Clubでオージー達と キャンプ!)

(Rotary Club の現地の友人)


住居について

ホームステイ5カ月⇒シェアハウス3か月で過ごしました。
本来は5週間だけホームステイしてそこからシェアハウスに引っ越す予定でしたが、本当によい家庭すぎて延長に延長を重ねて、結局 5カ月ホームステイで過ごしました。料理上手な優しいイギリス人のホストマザー、ジョークを言って笑わせてくるオーストラリア人のホストファザーから本物の家族のように可愛がってもらいました。
ホストからも イギリス英語・オーストラリアスラングをたくさん教えてもらいました。かわいい孫ともたくさん遊んでシェアハウスに移った今でも連絡はずっと取っているし2週間に一回は遊びに行っています。

(大好きなホストファミリー)

シェアハウスに移ったら、移った先で同い年のフランス人とオーストラリア滞在歴10年のイラン人と意気投合し、毎日のようにお家でネットフリックスで映画をみたり、それぞれの国の料理をふるまったりしてました。フランス人が母国に帰る日には空港まで送りに行き、出会って1カ月なのに3人で空港で号泣しました。出会いに恵まれ、大切な人たちがたくさんできました。

(大親友となったシェアメイト)

アデレードで留学してよかったこと

街で日本人にめったに遭遇しない、治安がいい、家賃が安い、小さな町なので移動が楽、自然豊かなところです。日本人があまりいないため、英語を話さざるを得ない状況に身を置くことができます。シェアハウス探しでも、買い物でも、バスでもなんでも自分で英語を話して解決していかなければいけません。この前はなぜか私がシェアハウス先のWi-Fiをお客様センターの電話越しに修理しました。また、シティに行けば結構栄えてて、買い物を楽しめるし、そこらへんに普通にインコみたいな鳥が飛んでたり、道端で野生のカンガルーやコアラに会える自然豊かなところもアデレードの魅力だと思います。


帰国後の目標

オーストラリア滞在中、困ったことがあったときに助けてくれたのは心優しいオージー達でした。方向音痴の私はよく道に迷い、何度助けてもらったかは数え切れません。日本に帰ったら今度は私が助けてあげる番です。困っている外国人観光客を見つけたら、留学で得た英語力を生かして積極的に声をかけ、助けてあげたいです。また、ワーキングホリデービザを使って大好きなオーストラリアに帰ってくる計画中です!(まだ両親を説得してる最中なのですが‥)


これからの留学生へメッセージ

IELIはとても良い学校で文法を中心に英語力がかなり上がったと実感しています。

しかし、どんなにいい学校に通っていたとしても学校の時間は週5(週20時間とエクストラクラス)、一日4時間しかありません。つまり留学生活の大半はフリータイムなんです。その学校以外の 時間をいかに有効的に使うのか?が、留学において一番重要だと思います。放課後も日本人ばかりと遊び、オーストラリアにいるのにもかかわらず「日本語漬けの毎日」を過ごしている人たちをよく見てきました。

それよりも、いかにオーストラリアで英語漬けの毎日を過ごせるか?が、英語力アップのカギだとおもっています。部活、ボランティア、イベント、アデレードとIELIで英語を学ぶ環境には、たくさん現地の人との交流のチャンスがあります。ぜひ積極的に参加することをお勧めします!

あと アデレードの冬(4月~8月)は寒いですww オーストラリアは南国の国だと勘違いしていた昔の自分に一言、言いたいです。「あったかい服をたくさん持ってくるように!水着は2着もいらん!」と!(笑)