【体験談】オーストラリアでキャリアチェンジ〜メルボルンでバリスタになる!〜

黒木 舞さん 2019年2月22日

インパクト・イングリッシュ・カレッジでの一般英語コースを経て、バリスタ・カフェ英語コースとキックスタートプログラムに参加し、残りのワーホリ生活はバリスタとしてカフェで活躍されている黒木さん。メルボルンに来られたきっかけ、友達、現地生活についてお話を伺いました!


渡航の理由&メルボルンとの不思議な繋がり

現在の旦那さん(当時は彼氏)がメルボルンで仕事をする事になったのがきっかけです。旦那さんはビジネスビザですが、私はまずワーキングホリデーで渡航し、タイミングを見計らって一時帰国し、渡航半年後に日本で入籍をしました。

旦那さんはレストランのヘッドシェフで、経営者と一緒にメルボルンにお店を出す事になったのですが、メルボルンに移動すると聞いた時、安心したのを覚えています。実は私は高校生の時に短期留学でメルボルンに来たことがあって、私の初めての海外がメルボルンだったこともあり、縁があるのだなぁ、と嬉しくなりました。

バリスタを目指したきっかけ

正直来るまでは、カフェがこんなに盛んな文化とは知りませんでした。ただ昔からコーヒーが好きで、カフェ空間が自分に合っているなと感じていました。カフェがメルボルンに多い事から、なにかメルボルンらしいことをワーホリ中にしたいなと思い、そこからこのコースに興味をもったのがきっかけです。


インパクト・イングリッシュ・カレッジに入学

バリスタコースを開講しているインパクト・イングリッシュ・カレッジ(以下インパクト)に17週間通うことにしました。まずは一般英語コースで12週間しっかり基礎を固め、その後は5週間のバリスタコースとキックスタートを経験しました。

バリスタコースは、コーヒーの勉強だけだと思っていたのですが、実際はチーズやワイン、チョコレートの勉強なども含まれていて、盛り沢山な内容でした。授業はプレゼンテーションなど、話す機会がとても多く、一般英語コースよりもよく意見を言っていたように思います。実際クラスメイトも英語を問題なく話せる人が多かったので会話も弾み、期間中は英語の伸びが実感出来ました。


バリスタコースは5週間クラスメイトが同じなので、みんな本当に仲良くなりました。休みの日もみんなで遊びに行ったり、旅行にも一緒に行くほど仲良しです。学校が終わってからも関係が続いているのはバリスタコースの時の仲間たちです。ただ6割以上は日本人、そしてクラスメイトのほとんどはアジア人でしたが、かけがえのない仲間が出来たのは私の宝です。


実践だけじゃない。接客英語も学べる充実度満点コース

インパクトには、コーヒーを実際に生徒に売るCafé Impressoというカフェがあります。そこでエスプレッソマシンに触った後、早い段階でウィリアム・アングリスというTAFEでの実習が始まります。


ウィリアム・アングリスでは、専門の講師のもと作り方を教えてもらいました。その後は、インパクトとウィリアム・アングリスの行き来を何度か繰り返し、ある程度出来るようになったらアセスメントテストと呼ばれる、筆記と実践のテストがありました。実践では時間内にいくつかの種類別コーヒーを作り、査定をうけるという内容でした。

インパクトの授業では、接客も教わりました。授業では、お客様と店員に分かれてデモンストレーションを行ったり、接客に必要な英単語や、お皿の持ち方、コーヒーの運び方などを学び、何回か練習の機会が設けられました。またCafé Impressoでは、実習も行われるので、そこではお金の扱い方も学べます。

Café Impressoの実習は3週目くらいから始まり、授業時間とは別でシフトが組まれます。基本のタイムテーブルは毎日1時20分からなんですが、TAFE実習や、カフェ実習などで時間外で行くことも多く、一日学校の用事があるということもあったので、時間に余裕がある時にこのコースを取られることをお勧めします!


アルバイトにつなげたい人にはマストな、キックスタート・プログラム

キックスタートの1週目は、ローカルのカフェで働く前の準備を行います。Café Impressoで働いたり、先生と面接の練習をしたり、コミュニケーションのとり方なども指導してくれます。1週目にはどこのカフェに派遣されるか教えてもらえるので、挨拶に行ったりもしました。

そして2週目からは2週間のバリスタとしてのワーク・エクスペリエンスが始まります。私の派遣されたカフェは、そんなに忙しいカフェではなかったので、しっかり技術を把握しながら実践に移すことが出来たのが良かったです。そこではアートの書き方をバリスタさんが教えてくれたので、そこから空き時間はひたすら練習しました。バリスタコースでは、アートに割く時間はほとんどないので、ここでの経験は役に立ちました。


実際、5週間のバリスタコースはカバーすることが多いので、キックスタートを取っていたからこそ取得できたスキルもありました。例えば面接の練習などもキックスタートで行います。実際エスプレッソマシンも学校とカフェのものでは大きさやパワーも違うので、キックスタートを受けて学校外での経験もしっかり積むことはとても大事だと思います。なので、コース後にオーストラリアでアルバイトをしたい人には特に、このプログラムを強くお勧めします。

実習先でアルバイトをGET

幸運なことに、キックスタート先のお店で、アルバイトとしてバリスタのポジションを得ることが出来ました。多忙なカフェでなく常連も多かったので、お客さんとのコミュニケーションもしっかり取れる余裕もあって、練習もたくさんできたのがよかったです。約半年働いたのですが、アルバイト中にはキックスタートの子たちが来て、教えてあげることもありました。


スキルをしっかり身につけた後は、ビザの切り替えと同時に仕事も変更しました。今はもっと規模の大きなカフェに移っています。最初のアルバイト先とはカフェの大きさも忙しさも全然違いますが、以前身につけた基礎的な技術がここではすごく活きているな、と感じています。

以前の仕事では速さを鍛えられたなかったのですが、今はプレッシャーの中で働くことで、新たなチャレンジが出来ているし、更にスキルアップしたいと考えています。

充実のメルボルンライフ

旦那さんのお仕事がきっかけで始まった私のワーホリ生活ですが、今は新しいアルバイトにも大分慣れて、コーヒ作りのスキルも上がり、たくさんの注文を一人でこなし終えたときの達成感!!もあり、とても充実しています。

アルバイトだけでなく、学校の友達や旦那さんと旅行したりと、オン/オフのバランスもしっかり取れるようになりました。


私はもともと日本で販売員をしていましたが、日本とは違うライフスタイルや、バリスタとしてカフェの空間に自分がいるということに違和感がなくなり、それらが心地よく感じるようになりました。

メルボルンに来てからは、簡単に惣菜が買えないこともあり、スーパーで食材を買って自炊することが当たり前になりました。また仕事上、朝も早くなり、生活のリズムがとても健康的になったのも、オーストラリアの生活の利点の一つだし、この生活をこれからも楽しんでいこうと思います。